「令和3年度 実習指導者研修 基礎コース第3回」を開催しました

 9月25日(土)本学の遠隔医療センター3階研修室において「令和3年度 実習指導者研修 基礎コース第3回」を開催しました。
 第3回目の今回は、看護学講座の阿部教授による「看護基礎教育における実習指導の意義と実習指導方法、指導者と教員の役割」と、同じく看護学講座の升田教授による「看護過程、評価の意義、カンファレンスの目的」について講義を行いました。
 学びの共有では「実習目標を達成するために、優先度を見極めて学生が実践に移せるサポートをする必要性を感じた」「学生1人ひとりの情報を他のスタッフにも共有」「カンファレンスは学生の頼りになる存在として参加したい」等の意見交換が行われました。実習指導者として実習指導の意義を理解し、看護過程やカンファレンスでの指導力を高める大変有意義な機会となりました。
 今年度の第1回から第3回の基礎コース研修は、学内の看護職は会場、学外の看護職はzoomというハイブリッド方式で開催いたしました。受講者からは「他の病院の方に実際に実習指導をしている方が多く、様々な意見が聞けて良かった」「新鮮で参考になった」という意見・感想がよせられました。研修は学生を育てる仲間が施設を越えて交流する場となりました。
 閉講式では基礎コース修了者に対して看護職キャリア支援センターの升田教育プログラム開発部門長から修了証の交付がなされました。基礎コースを修了した方のうち、7名の参加者が今後実践コースで実際の学生実習に参加する予定です。

指導者研修基礎コース第3回開始。オリエンテーションが行われました。
阿部教授による「看護基礎教育における実習指導の意義と実習指導方法、指導者と教員の役割」について講義が行われました。
升田教授による「看護過程、評価の意義、カンファレンスの目的」について講義が行われました。
グループに分かれ、本日行われた講義に関する学びの共有が行われました。
グループワーク後に全体で発表し、学びの共有が行われました。
zoomによる参加者と会場参加者が画面を通して発表し、学びの共有が行われました。
実践コースについて、概要の説明が行われました。
升田教育プログラム開発部門長から閉講式で基礎コースの修了証が交付されました。

「令和3年度第2回 地域を紡ぐかんかんセミナー」開催のお知らせ(11/19)

地域を紡ぐかんかんセミナー
~はじめよう、つなげよう 新北海道スタイルで創る看護~

 第2回は、ご希望の多かった看取りや終末期の意思決定支援について、ミニレクチャーと事例を通したグループでの意見交換を企画いたしました。第1回では、「顔の見える関係性ができた」「事業所と大学病院の情報交換ができた」など多数のご意見を頂きました。第1回の参加の有無は問いません。ぜひご参加ください。

日 時 :令和3年11月19日(金)17:45~19:00
テーマ :住み慣れた家で最期まで望む暮らしの実現に向けて
・ミニレクチャー「ACPについて(仮)」 講師:がん看護専門看護師 尾崎 靖子
・事例検討 「患者の望む暮らしのために病院・訪問看護でできることは何か」
対 象 :訪問看護事業所で勤務している看護職、大学病院で勤務している看護職
定 員 :16事業所(1事業所2名まで)、学内16名
受講料 :無料
会 場 :旭川医科大学病院 遠隔医療センター
    (学外の方はZoomによるオンライン参加)
申 込 :下記のフォームからお申込ください。
     https://forms.gle/mURYfo1tx9bQLNNHA
締 切 :10月22日(金)

 詳しくは、「開催のご案内」「ポスター」をご覧ください。
 皆さまのご参加をお待ちしております。

※第1回の様子はこちら

「看護職キャリアデザインセミナー」を開催しました

 9月14日、看護職キャリアデザインセミナーを開催しました。講師は昨年の好評を受け、今年もLiezoカウンセリング&コンサルティングの中川貴美子先生にお引き受け頂きました。講演のテーマは、「コロナ禍を経て自己を見つめ直すキャリアデザイン~ピンチをチャンスに!~」でした。

 講演では、COVID-19は私たちにさまざま影響を及ぼし、ストレスを感じやすい職業として看護師、保健師、介護士、医師などが挙がり、特に女性が影響を受けているというお話がありました。中川先生もそのような方々のメンタルヘルスに対応してきた一年半だったそうです。しかし、このコロナ禍の影響は「良くないことばかりではない」と先生は仰いました。「ピンチはチャンス」であると。この状況だからこそ、「働き方」「キャリア」を考える機会に、先々のことを見直すチャンスにしてみてはどうか、という提案をしてくださいました。そして、「悩み」とは全て自分のキャリアデザイン次第で、「悩み」があるから向上心が生まれ、「悩み」は自分を動かす原動力にもなり、「悩み」がこれからの自分を良くする、という考え方もあるとお話してくださいました。また、キャリアというのはゴールではなく、生き方を模索できる、変化させることができる、だから面白く、発展途上にあることが楽しく、何かを目指していることこそが楽しいとも仰っていました。実現可能性は考えず、自分が捨てられないことやもの、自分が大事にしたいことを大事にする。先ずは、行動する。世間一般の価値観は関係なく、自分が考える自分の人生を生きる。その一方で、いかに柔軟に、変化に対応できるか、曖昧な世の中を漂うことの大切さも示唆してくださいました。

 中川先生は講演の冒頭に「講演を聴いて何かを感じる機会、少しでも明日からの活力になればよい」と仰っていました。ご講演を聴かせて頂き、タイトルの通り、自己を見つめ直す機会になりました。そして、どの部分のお話も刺激的で、「今の自分でもよいのかな」という気持ちになれ、コロナ禍でうつむき加減だった顔と心は少し上がったような気がしております。

 また、今回のセミナーには看護学生や看護部看護師、看護学科教員、そして、他施設からの参加もあり、講演時間や講演内容については概ね満足して頂けたようです。自由記載欄には「不安が少し軽減し就職に向け前向きに考えることができた」「頭で考えるだけでなく先ずは行動してみようと思った」「自分の人生は自分で作る、を実践していきたい」というコメントがありました。

 中川貴美子先生、貴重なお話をありがとうございました。

Liezoカウンセリング&コンサルティング代表 中川貴美子先生
会場参加者の様子
司会進行 看護職キャリア支援センターキャリア支援部門 山根由起子部門長
開会挨拶 看護職キャリア支援センター 服部ユカリセンター長
閉会挨拶 看護職キャリア支援センター副センター長 原口眞紀子看護部長 

外国人患者対応能力向上に向けた講演会「当院の医療通訳としての実践」を開催しました

 2021年9月6日、「外国人患者対応能力向上に向けた講演会」を開催しました。本学看護職キャリア支援センター教育プログラム開発部門では、多様な文化や価値観を理解し外国人患者に対応できる看護職の育成を目標の1つに挙げています。そこで今回「当院の医療通訳としての実践」と題し、2019年度より当院で医療通訳として活躍されている台湾出身の医療支援課 林羿汎さんにご講演いただきました。

 本講演会は、会場とZoomによるハイブリット形式で行い、会場16名、Zoom76名、総勢92名の多くの職種の方、医学生、看護学生の方にご参加いただきました。

 ご講演では、医療通訳の業務内容、通訳実績、異文化対応、患者対応で意識していること、看護師経験を踏まえ医療通訳として感じること、部署との連携についてお話しいただきました。

 林さんは2019年度以降計250回以上の通訳実績があり、中国、香港、アメリカ国籍などの方への通訳、文書類の翻訳、医療保険制度の仕組みの説明、大使館への連絡をはじめとした調整と多岐にわたる業務を実践されています。

 異文化対応では、自分にとっての当たり前が、すべての人の当たり前ではないこと、柔軟性と適応力が必要であること、その後4つの内容を具体的に伝えていただきました。1)健康意識では、中医学(中国伝統医学)における健康を一例に挙げ、中国では体の陰陽のバランスがとれることを重視していること、2)日本語をある程度理解できる外国人とのコミュニケーションでは、尊敬語、謙譲語ではなく丁寧語を使うこと、「です」「ます」が伝わりやすいこと、主語を省略する表現は避けること、また日本人の空気を読む風習や曖昧な表現を交えた会話や言葉の省略、擬態語の多様は外国人には理解が難しいことを具体的に説明いただきました。3)宗教では、主な宗教タブーの基本的知識を理解しておくと一人一人に寄り添う対応ができること、4)制度、風習では、日本と他国の病院での付き添いルールの違い、カルテ開示の認識の違いなど、事例を交えてお話しいただきました。

 患者対応で意識していることでは、自分の文化を基準に相手を捉えず先入観を捨てること、また文化が良い悪いかの価値判断をせず、違いとして受け入れ尊重する姿勢が重要であることをお話しいただき、自分たちの文化を知ることがまず必要であることを多くの方が感じていました。

 また、看護師経験を踏まえ現在医療通訳として活動している中で感じていることをお話しいただきました。医療通訳と看護師の共通点は、国籍は関係なく一人の患者として対応することに変わりはないこと、患者のニーズに対応するかゆい所に手が届く、安心感を与える存在であることを伝えていただきました。

 最後に、部署との連携では、お互いが率直に意見交換を交わし情報を共有することが非常に重要であり、そのうえで各専門性を発揮し、安心安全な医療環境を整えることが、患者満足度の向上につながることを説明いただきました。

 ご講演後、参加者から「自分の当たり前は人の当たり前ではないことは日本人同士にも通じると思いました」「画一的な接し方ではなく、文化的背景を考慮して一人一人に歩み寄って対応する姿勢が素晴らしい」「これまで国際的な視点からの医療について触れる機会がなかったためとても興味深かった」「普段の講義では焦点を当てられない分野の講演であり、とてもおもしろく聞くことができた」「語学が好きで、将来は外国人対応ができる医療者を目指しており、とても勉強になりました」「今後外国人対応の機会があれば、主語と述語を意識したい」などの多くのご感想が寄せられました。また続編を期待するご意見も多くいただいております。異文化対応、国際化発展への関心が高いことをうかがい知ることができ、大変有意義な時間となりました。

 林さんには、医療通訳を通した異文化対応の自身の考えを丁寧にご講演いただき、心より感謝いたします。

林さんによる「当院の医療通訳としての実践」のご講演の様子
司会進行 看護職キャリア支援センター教育プログラム開発部門 升田由美子部門長
開催挨拶 看護職キャリア支援センター 服部ユカリセンター長
質疑応答の様子