「令和4年度 第2回 地域を紡ぐ看看連携セミナー(9/22)」開催のお知らせ ※申込期限の延長

地域を紡ぐ看看連携セミナー
~はじめよう、つなげよう 新北海道スタイルで創る看護と看護の連携~

 令和4年度第2回は、当部門が令和2年に実施した「訪問看護事業所における看護職の連携に関するニーズ調査」で、専門的知識を有する看護師との人材交流ニーズに関し困難事例の相談で最も高かった「認知症ケア」について検討する機会としました。当大学病院 認知症看護認定看護師のミニレクチャー後、日々の活動を踏まえながら事例をもとに訪問看護事業所、保健所、病院の看護職が意見交換をします。 実践や連携に活用できる内容です。ぜひご参加ください。

日 時 :令和4年9月22日(木)17:45~19:00
テーマ :認知症を抱える患者の在宅移行に向けて

〇ミニレクチャー「認知症の人がよりよい生活を継続するためにー認知症ケアにおけるACPー」
講 師 :旭川医科大学病院 金 絵理 老人看護専門看護師
     ※当初の予定から講師が変更になりました。

〇事例検討「重症度の高い認知症患者の在宅移行に向けて」

対 象 :訪問看護事業所・保健所等で勤務している看護職、本学看護職・看護学科教員
定 員 :15事業所(1事業所2名まで)、学内15名

受講料 :無料
会 場 :旭川医科大学病院 遠隔医療センター
    (学外の方はZoomによるオンライン参加)
申 込 :下記のフォームからお申込ください。
     https://forms.gle/Skk7kGNHh7Cy1Uhp6
締 切 :令和4年8月25日(木)正午まで ※締切を延長しました。

 詳しくは、「開催のご案内」「ポスター」をご覧ください。
 皆さまのご参加をお待ちしております。

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このセミナーは笹川保健財団 2022年度地域啓発活動助成を受け実施します。

「令和4度 実習指導者研修 基礎コース第1回」を開催しました

 7月23日(土)、看護学生の看護実践を指導する能力を高めることを目的とし「令和4年度 実習指導者研修 基礎コース第1回」を本学遠隔医療センター3階研修室において開催しました。今年度も新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて、研修会場、ZOOMによるオンライン配信を併用したハイブリッド形式で実施し、学内より22名、学外より9名の計31名のご参加がありました。
 本研修は基礎コース3回と実践コース1回の計4回で構成しています。第1回目の今回は、看護学講座教授の升田先生を講師として、「看護の概念」と「看護学生の理解と関わり方」について講義を行いました。講義では日ごろの教育実践例から、受講者自身が大切にしている看護師の信念・看護観が学生に伝わる、ということが示されました。
 受講者からは「これから実習指導者として学生と関わる際のヒントがたくさんあった」「時代にあった効果的な方法について知りアップデートしていく必要があると感じた」など教育実践に活用する意見が聞かれました。また「実習前に研修を受けられて良かった」「実習指導のモチベーションがあがる勉強になる講義だった」など実習指導者としての準備となった声も寄せられました。
 グループワーク後に学内と学外の受講者が合同で行った学びの共有では「看護が楽しいと思える実習に!」や「学生の特性について理解し、指導者間、教員とも連携を図る」という報告や「初めてのZOOM研修でしたが、他院の実習方法を知る機会にもなり学びの多い研修だった」「ZOOM参加者の意見も参考になった」という感想がありました。臨床現場での教育能力を高めるための有意義な意見交換の場となりました。
 受講者の報告に対し、升田教授より「実習指導は最終的には自分自身の看護実践能力向上に繋がる」「病棟の力が高まる」「学生をチームの一員に迎えることによる効果がある」という今後の教育実践に期待を込めた総括メッセージがあり、第1回の研修を閉会しました。

看護職キャリア支援センター 服部センター長による開会の挨拶
ZOOM受講者の自己紹介
ソーシャルディスタンスを保ちながら自己紹介     
升田先生による講義
升田先生による講義(ZOOM)
研修会場のグループワーク
研修会場受講者の発表①
ZOOM受講者の発表
ZOOM受講者のグループワーク
研修会場受講者の発表②

今年度の 第1回「地域を紡ぐ看看連携セミナー」を開催しました

 2022年7月7日(木)七夕に今年度1回目となる「地域を紡ぐ看看連携セミナー」を開催しました。セミナー名を病院看護職と地域の看護職が連携することをよりイメージしやすいように、「かんかんセミナー」から「看看連携セミナー」に変更しています。
第1回は看護職キャリア支援センターと二輪草センターの共催事業として、終息が見えないコロナ禍での広大な北海道で看護職がつながる機会としてオンライン開催としています。
 今回は、昨年度の参加者からの提供事例をもとに、当大学病院 地域医療連携室 佐藤温葉看護師を講師にミニレクチャー「希望する生活の実現に向けた準備」、グループワーク「医療依存度が高く、介護力に不安がある場合の在宅移行に向けて」という企画で実施しました。当大学病院看護職14名と、地域からは十勝やオホーツク地区、上川・留萌地区の訪問看護事業所、保健所の看護職21名の申込みがありましたが、当日急な業務調整から15名の参加となりました。
 ミニレクチャーでは、当大学病院の「退院支援の3段階プロセス(第1段階 退院支援が必要な患者の把握、第2段階 生活の場に戻るためのチームアプローチ、第3段階 地域・社会資源との連携・調整)」について、患者・家族が退院後の生活をイメージする(できるようにする)ことが大切であり、医療上の課題や生活・介護上の課題を整理し退院時カンファレンスの実施など、事例から具体的にお話ししていただきました。
 グループワークでは5グループに分かれ、大学病院の看護職と訪問看護事業所や保健所の看護職で「医療依存度が高く、介護力に不安がある場合在宅移行に向け、どのような準備と連携が必要か」を意見交換しました。コロナ禍で面会も制限され、家族は退院後の生活をイメージしづらい中、入院前と退院前のADLを含めた患者の変化などのギャップを埋める、患者・家族の疾患の受け止めを明確にする、患者・家族が退院後の望む生活を共有する、在宅に向け医療処置など家族の負担を少なくなるよう調整するなどが報告されました。他に、退院前カンファレンスに家族の参加希望や大学病院の看護師も退院し訪問看護を依頼した患者・家族の生活が気になるがどのように確認しても良いものかモヤモヤした気持ちを抱いていたことの発言があり、患者をケアする看護師は、病院・地域での場所は異なっても患者の思いを大切に尊重する気持ちは同じであることを再認識する機会となりました。
 セミナー直後のアンケートでは、ミニレクチャーやグループワーク、セミナー全体の評価も満足・おおむね満足、セミナーの活用に関しても今後の業務や看護実践に活用できる・おおむね活用できると回答されていました。また、病院の方が訪問看護はどのようなものなのかということが少しわかってもらえ、連携しやすくなったのかと思う、他の訪問看護事業所も、大変な事例に対応しているとわかり勇気が持てた、とても有意義な時間になった、もっと意見交換したかった等のご意見を頂きました。
 これからも病院・地域の垣根を超え、率直な意見交換を行い実践に活かせるようセミナーを企画・開催していきたいと思います。看護と看護をつなぐ・連携する今後のセミナーにもぜひご参加ください。

受講後アンケートの結果