「令和5年度 保健師セミナー」開催報告

日 時:令和6年3月8日(金)旭川医科大学看護学科D講義室
参加者:看護学科1~4学年37名、1年目保健師9名 計46名

 

 本セミナーは4年ぶりの対面開催とし、先輩後輩の交流を密に図ることができました。保健師課程の学習や保健師の活動内容についてより理解が深まり、将来のキャリアを考える機会となりました。
看護学科同窓会と看護職キャリア支援センターとの共催で専門職業人としてキャリアを考える機会として開催しています。以下、セミナーの様子をご報告いたします。

午前の部:保健師の視点や技術を学ぶ~同期の仲間と励んだ濃い1年間
 第4学年保健師課程の学生から、保健師は「地域を看護する」という視点が特徴的で個別支援、小集団への健康教育、地域ケア会議など看護の対象が個から集団、地域へと広がることが報告されました。技術の学習では、保健師役・住民役になりきってロールプレイを行い、実習で学びを深めたこと、同じ道を目指す仲間と過ごす1年は多忙な中でとても充実していたとのことでした。就職活動は、保健師を志望したきっかけを振り返り、どんな地域で働きたいか、自分が重視することをよく考え就職先を決めるとよいとアドバイスもありました。交流会では自由に質問し、語り合い、1年間の学習と就職までのプロセスをイメージ化する時間となりました。4年生から後輩へ「この先、選択肢がたくさんあって迷うと思いますが、どんな道でも皆さんの選択を応援します」というメッセージが送られました。

午後の部:十勝でともに働く1年目保健師体験談  講師 清水町&帯広保健所
 自治体保健師には市町村と保健所で働く道があり、同期が同じエリアで働くこともあります。今回は、十勝管内で働く1年目保健師の方2名にご発表いただきました。
 市町村と保健所の活動体制や役割は一部異なりますが、保健師として住民の方に寄り添い相談対応することは共通しています。地区を受け持ち家庭訪問や健診などで住民の方に顔と名前を覚えてもらう嬉しさ、心に残っている住民の方との関わり、保健師として地域ニーズをもとに事業の企画を担当するなど活動の実際について、1年間を振り返りご紹介いただきました。また、少しずつ職場に慣れ、プリセプターの先輩に相談しながら活動する現任教育の体制や、プライベートの楽しみなどもリアルに語っていただきました。
 交流会では、9名の1年目保健師の方にグループに入っていただき、4月から働く4年生の相談に対応したり、保健師のやりがいや難しさを語り合う時間となりました。

〇先輩・後輩の交流から未来へ
・・・看護と保健師の学習の両立・優しくかっこいい先輩への憧れ・リアル

 参加者の声として、アンケート結果を一部ご紹介します。
 1-3年生より:「保健師課程のリアルなお話を聞けて良かった。看護との両立は大変だが仲間と乗り越える楽しさを教えていただき保健師を目指そうと思った」、「保健師という職業に憧れだけでなく、相談や業務が舞い込んでくる中で働くことの大変さも知れた」、「もともと保健師志望でしたが、セミナーに参加し、もっと本気で保健師になりたい気持ちになった」、「選考試験や就職活動など間近に迫った内容を詳しく教えて頂けて、保健師を志望する意思がより一層固まった」、「先輩方が優しくかっこよく、こんな保健師になりたいと感じた」、「今回対面でお話でき、連絡先を交換させて頂いたり密に繋がることができ参加して良かった」等々。
 4年生より:「後輩へ保健師課程の経験を伝えることで1年間の締めくくりができた」、「1年目保健師の先輩の経験を聞き、4月からの新生活への不安が和らぎ、保健師として頑張ろうと改めて感じた」 
交流を通して未来の選択につながるセミナーとなりました。ご参加ありがとうございました。

実施後アンケートの結果はこちら→

ページの先頭に戻る 新着情報