「第1回 外国人患者対応能力向上に向けた講演会」を開催しました

 12月1日に、第1回 外国人患者対応能力向上に向けた講演会を開催しました。
看護職キャリア支援センター 教育プログラム開発部門では、多様な文化や価値観を理解し外国人患者に対応できる看護職の育成を目標に講演会を企画しています。今回は、東川町文化交流課、東川町立東川日本語学校・学校推進室マネージャー(JICA派遣)である髙野悠己氏から「外国人留学生の医療支援を通して」をテーマにご講演頂きました。髙野氏は日本語学校の運営や留学生の医療相談を担当されています。
 講演では、写真や動画を通した東川町立東川日本語学校の学校紹介をはじめ、留学生からの医療相談の実際と課題をお話し頂きました。医療相談の実際のお話しでは、留学生からの相談の生の声をお届け頂きました。日本の病院を受診する際に抱える外国人患者さんの困りごとを知る機会となり、改めて日々の医療提供体制を振り返る機会となりました。これには、自国の文化的背景が多分に影響していることに気がつきました。留学生からの生の声には、日本の医療についての正のフィードバックもあり、日本の医療スタッフの親切さや、言語的障壁はあっても図や絵を通して詳しく説明してくれたことへの感謝の言葉もありました。また、髙野氏の留学生とのかかわりのご経験をふまえて、外国人患者さんとのコミュニケーション時に心がけていることを伺うこともできました。やさしい日本語で話すことや症状を伝えるオノマトペは自国の文化的背景に基づくものであるため、外国人患者さんには伝わりにくいなど、具体的なかかわり方のポイントを知ることができ、今後の外国人患者さんとのかかわりに活かしたいと感じました。
 ご講演頂いた髙野悠己先生、日々の医療相談や留学生とのかかわりのご経験から、実際の医療現場に反映できるような具体的なかかわり方の工夫などをわかりやすくお話して頂き、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

【講師】
JICA北海道/東川町文化交流課
東川日本語学校・学校推進室マネージャー
 髙野 悠己 氏

受講後アンケートの結果

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