〇保健師セミナーの歴史
本セミナーは、保健師課程の学習や就職活動、保健師活動の実際を知り、先輩後輩のネットワーク作りを目的としています。開会挨拶では公衆衛生看護学領域の藤井教授から、保健師は活動のイメージが持ちにくいという学生の声からH18年に4年生を対象に開始し、1-3年生からも参加希望があり対象を拡大してきた保健師セミナーの歴史が伝えられました。近年は、看護学科同窓会と看護職キャリア支援センターと共催で専門職業人としてのキャリアを考える機会へと広がりました。
〇「保健師課程」の学習のイメージ化
第4学年の保健師課程学生から報告「保健師課程の演習・実習の実際」とzoom交流会を行いました。4年生から、保健師を志望したきっかけ、保健師課程の流れ、同期の仲間と協力しながら励んだ1年間について報告いただきました。交流会では、保健師は様々な地域の自治体へ就職する人が多いことから、就職先の決め手やインターンシップの体験なども話題となりました。1年間の学習と就職までのプロセスのイメージ化を図る時間となったようです。
〇新得町と旭川市で働く卒業生の体験談
午後の部は「1年目保健師の体験」のシンポジウムを行いました。市町村で働く先輩2名の体験談をうかがいました。人口規模の違いで活動体制や内容が一部異なること、保健師として住民の方に寄り添う姿勢は同じであることが共有されました。地区を受け持ち家庭訪問や子育て相談、健康診査などの活動の様子、職場でプリセプターの先輩と相談しながら保健師として成長してきた1年間を振り返って語っていただきました。
〇先輩・後輩の交流を通して将来を見据える
参加者の声として、セミナー後アンケートを一部ご紹介します。「保健師課程の具体的な内容やスケジュール等学ぶことができ、自分が3年生4年生となった時に困らないよう今のうちから将来を見据えた生活をしていこうと思った(1年生)」、「実習や勉強を友人と協力して取り組んだこと、これから自分がどのような道を辿っていくのかを明確に知ることができた。保健師として就職してからは大変なこと以外にやりがいや達成感もあるというお話から漠然とした不安が解消され、将来が楽しみになった(2年生)」、「保健師課程選考試験や学習内容、国家試験や卒業研究との両立など様々なことを知ることができてよかった(3年生)」、「先輩の経験を聴く側から経験を伝える側になり、保健師に興味がある後輩の姿を純粋に応援したくなりました。1年目の皆さんの経験を聴かせていただき、頑張っていこうという気持ちになりました(4年生)」などの感想がありました。
先輩・後輩の交流を通して、自身のキャリアについて将来の見通しを持つ時間となりました。
多くの皆様にご参加いただきありがとうございました。