令和7年7月25日に、北海道教育大学旭川校の2年生の授業科目「特別支援教育」第15回で、ゲストスピーカーとして講義をさせていただきました。この授業科目は、特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒が実感・達成感をもちながら学び、生きる力を身に付けていくための教育を実践することができるように、学習上及び生活上の困難を特定、理解し、個別の教育的ニーズに対して、他の教員や関係機関と連携しながら組織的に対応していくために必要な知識や支援方法について学ぶ科目です。
最初に担当の片桐正敏先生から、通常学校でも医療的ケアが必要な児童を指導する可能性が十分あるので医療的ケア児について理解し、学校看護師等との連携について考えてほしいとの説明があった後、以下の講義を行いました。
1. 医療的ケア児の概要について
・医療的ケア児の概要、旭川医科大学での取り組み、教育大学で講義を行う意義について説明
・担当者:原口 眞紀子(旭川医科大学医学部看護学科 准教授)
2. 医療的ケア児を取り巻く現状と動向について
・医療的ケア児の動向と必要な支援や課題について説明
・担当者:塩谷 今日子(旭川医科大学病院4階西ナースステーション・小児科 看護師長)
3. 医療的ケア児の出生から在宅への移行までのプロセスについて
・事例を説明しながら、経過を追って必要なケアを説明
・シミュレーターを用いて医療的ケアの実技を行い、その様子を講義室のスクリーンに映しながら、医療的ケアの具体的な事例を説明
・担当者:本村 勅子(旭川医科大学病院NICU 看護師長《新生児集中ケア認定看護師》)
教員を目指す学生の皆さんに熱心に聴いていただき、授業を終えてからは質問もお寄せいただきました。今回の講義が、医療的ケアが必要な子どもへの理解を深める第一歩になりましたら幸いです。
貴学で講義を行うことをご承諾くださいました片桐正敏先生、萩原拓先生、蔦森英史先生、そして何よりも熱心に傾聴してくれた学生の皆さん、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。
講義の様子



