7月12日(土)、「令和7年度 実習指導者研修 基礎コース 第1回」を開催しました。研修には学内より18名、学外より5名、計23名のご参加があり、看護学科棟の講義室を会場として、Zoomによるオンライン配信を併用したハイブリッド形式で実施しました。
本研修は、基礎コース3回と実践コース1回で構成されており、今年度より研修の目標を「臨地看護学実習における看護学生の指導に必要な知識・態度・技術を理解し、実践的な指導力を高める」と見直しました。第1回目の研修では、「臨地実習の目的と意義を理解し、看護の概念に基づいた学生指導の基本的視点を説明できる」「看護学生の学習段階や特性を理解し、個別性に配慮した指導の必要性を認識できる」の2つの到達目標を設定しました。
看護学講座升田教授による講義では、「臨地看護学実習とは」「看護の概念/看護学生の理解」をテーマに、実習指導の基本的な考え方について解説がありました。特に「実習は授業である」という視点が強調され、臨地実習が学生にとっての“学びの場”であること、その場をいかに保障するかという観点から、指導者の役割と責任について考える内容となりました。
また、升田教授ご自身の学生との関わりの具体例を交えながら、学生理解の重要性や信頼関係の構築に必要な姿勢についても丁寧に語られました。学生が安心して質問や意見を述べられる「心理的安全性」のある環境づくりの必要性にも触れられ、指導者の関わり方が学生の学びに影響することが再認識されました。
学びの共有の場では、「学生の特徴を理解し、寄り添う姿勢をみせることが大切」「学生の良いところを見つけ、フィードバックする」といった発表があり、研修後のアンケートでは、全員が第1回目の目標を達成できたと回答がありました。日々の指導に活かせる学びをそれぞれが持ち帰ることができた研修となりました。
今回の研修では、初めて学外からの参加者を対面で迎え、施設の枠を超えた交流と学びの場が実現しました。また、今年度も本研修を修了した看護部看護職がファシリテーターとしてグループワークに参加し、経験を活かした関わりが行われました。次回の基礎コース第2回に向けて、実習指導における連携や視野の広がりにつながる機会となるよう、引き続き取り組んでいきます。





