7月20日(土)、看護学生の看護実践を指導する能力を高めることを目的とし「令和6年度 実習指導者研修 基礎コース第1回」を開催しました。研修には学内より17名、学外より27名の計44名のご参加があり、看護学科棟の講義室およびゼミ室を研修会場とし、ZOOMによるオンライン配信を併用したハイブリッド形式で実施しました。
本研修は基礎コース3回と実践コース1回から構成されており、第1回目では看護学講座升田教授が「臨地看護学実習とは」「看護の概念/看護学生の理解」について講義を行いました。講義では実習は学内で学んだ知識・技術・態度の統合を図る重要な過程であり、看護の楽しさ、面白さを知り、今後のモチベーションをあげるというねらいがあることが強調されました。また看護学生の世代の特徴を示す具体的なエピソードが紹介され、看護学生を理解する機会が提供されました。
学内と学外の受講者が合同で行った学びの共有では「実習を楽しく感じてもらえるための関わり」「学生を否定せず、主体性を育めるよう意図的な接し方」、さらには「学生が委縮しないような雰囲気づくり、声かけなど、安心できる実習環境の必要性」など、今後の実習指導に向けた目標や気づきが発表されました。
グループワークでは、升田教授をはじめ、本研修を修了した看護部看護職、日ごろ臨地看護学実習指導に携わる看護学科教員がファシリテーターとして参加しました。「指導経験者やファシリテーターの方のおかげで話をすることができた」「グループワークで様々な意見を聞けたこと、普段から教育に携わっている先生からの具体的な話があったことが良かった」「実際に指導をされている方の困っていることとその対応について話が聞けたこと、実体験を聞けて具体的にイメージができたことがよかった」という声があり、受講者同士・ファシリテーターとの交流が学びにつながっていることがわかりました。
升田教授より「日頃は患者さんの看護を担っているみなさんは、臨地看護学実習では学生の教育という役割がある」「実習指導者の質が看護学実習の質を規定する」「実習指導は自分自身の看護実践能力向上に繋がる」という重要なポイントが今後の教育実践のエールとして送られ、第1回の研修が締めくくられました。