「令和7年度 看護師交流会~キャリアビジョンを描くキャリアカフェ~」を開催しました

 8月28日、緑が丘テラス病院会議室において「看護師交流会~キャリアビジョンを描くキャリアカフェ~」を開催しました。本交流会は、当学の看護学生および当院で勤務する看護師が、看護師のスペシャリスト、ジェネラリストの看護師、そして、海外で活動経験のある看護職と交流し、近い将来、未来のキャリアを考えるきっかけになることを目的として実施しており、今年度は昨年度に続いての開催となりました。参加者は看護学生10名、看護師21名の合計31名でした。
 交流会は、はじめに9名の資格所有の看護師、様々な経験をもつ看護師からご自身の経験や活動についてお話してもらいました。その後発表していただいた9名の看護師が分かれてテーブルにつき、参加者が関心のある場所に自由に行き来し、質問やお話をする交流を行いました。

 9名の看護師の活動の発表を簡単にご紹介します。

①大学院(修士課程)在学中の橋本ちひろさん
 看護研究の方法を学ぶとともに、成長の機会、キャリア更新を目的に進学を決断しました。履修年限は担当教官と相談しながら2~4年と柔軟に設計しています。

②がん看護専門看護師國本紅美子さん
 実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究が専門看護師の役割です。専門看護師になったことで根拠に基づく提案力が向上し、多職種や外部エキスパートとの交流によって視野が拡大したと思います。

③皮膚・排泄ケア認定看護師餌取将臣さん
 病棟所属で病棟の患者さんの皮膚排泄ケアを主に行っています。木曜日は外来でストーマケアを行っており、充実した活動をさせてもらっています。

④特定行為研修を修了した山澤健蔵さん
 病棟において、医師と協働しながら特定行為を実施しています。特定行為は自己の成長と患者さんの利益の両方を実現するものと思っています。

⑤フライトナース練合若菜さん
 毎回異なる症例や場面で、予定通りにいかないことが多い活動です。今でも不安と緊張の連続ですが、達成感、やりがいのある看護実践だと思っています。

⑥DMAT日塔陽太さん
 能登半島地震の被災地支援を行ってきました。DMATは災害現場での救命活動、医療支援と医療情報を伝達する手段の確立、患者さんの広域医療搬送などを行い、医療をマネジメントする役割が大きいと考えています。

⑦複数部署を経験されたジェネラリスト長谷川紗希さん
 複数部署を経験し、産育休を経て復帰しました。現在は肝炎医療コーディネーターと両立支援コーディネーターの資格を取得して、肝疾患患者さんやIBD患者さんの生活指導疾患管理について関わっています。

⑧訪問看護師・ぬくもりポート所長片岡千晶さん
 一歩外に出て看護をすると看護観が広がります。「その人らしく」を追求する訪問看護にやりがいを感じています。

⑨JICA海外活動を経験した吉原茉寿さん
 ニカラグアで活動をしてきました。大学での授業や実習引率、それから自主的に学校での性教育、妊婦さんへの母子保健教育、日本文化の紹介などを行いました。

 発表された方より参加者の皆さんへ「迷った時は一歩を踏み出して」というメッセージが送られていました。
 その後交流が行われました。参加者からは「それぞれのキャリアの過程を知ることができて良い機会だった」「興味のある分野の知識が深まった」「自分のキャリアを見直すきっかけになった」などの感想がありました。一方で、「交流時間をもう少し長くとってほしかった」「ポスターセッションのような形式だと、もっといろんな方と交流ができると思う」などの感想もいただき、今後の企画・運営に活かしたいと考えています。
 発表された方々からも「自分のキャリアに興味を持ってくれてうれしかった」「様々な看護に触れて、話を聴くことができて楽しかった」「素晴らしい会。看護師への愛を感じた」などの感想をいただきました。お忙しい所、ご発表・準備を行っていただき感謝いたします。
 参加された皆様、ご発表いただいた皆様、ありがとうございました。

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