学術集会参加のご報告(第49回日本看護研究学会学術集会)

教育プログラム開発部門 神成陽子

 2023年8月19-20日、第49回日本看護研究学会学術集会が開催されました。学術集会はオンラインの形式で、看護教育、看護実践に関する様々な研究発表が行われました。教育プログラム開発部門では交流集会で「臨地実習指導者を養成する効果的な研修を目指して」をテーマに2020年度より行っている実習指導者研修の取り組みについて報告(交流集会の様子1参照)しました。
 交流集会は「oVice」というメタバース/バーチャルオフィスのシステムを利用し60分で構成することになっておりました。私たちは看護職キャリア支援センターの紹介、実習指導者研修企画とその内容について動画を用いて発表(交流集会の様子2参照)し、交流集会にオンラインで参加いただいた方々との意見交換(交流集会の様子3参照)を行いました。
 実習指導者研修の取り組みの紹介では、研修企画の説明に加え、実習指導者研修を修了した受講者4名の方に行ったインタビュー、アンケート結果を紹介しました。インタビューは研修の参加動機、実習指導で実践していきたいこと、研修のお勧めポイントを発表いただきました。研修の効果や企画・運営の手がかりとなる内容の共有につながったと考えます。
 意見交換では、実習指導者研修の特色ある取り組みである実践コースの方法について質問があり、交流集会参加者にとって関心を持つ内容であることがわかりました。現在、実践コースは感染対策のため人数制限や受講者を学内に限定しているプログラムになっていますが、今後は基礎コース同様、研修受講対象者を学外の看護職者へ拡大していく構想であることを紹介しました。
 交流集会が始まるまで参加人数がわからなかったのですが、教育機関、病院などの医療機関、実習指導の企画および担当を予定されている方など、約30名の方にご参加いただき、バーチャルであっても貴重な意見交換を行うことができました。また、看護職キャリア支援センターのホームページを紹介し、センターの活動を宣伝する機会にもなったと考えます。
 教育プログラム開発部門では、令和5年度実習指導者研修修了者を対象に、研修受講後の臨地看護学実習指導実践の成果と課題を検証するため調査研究を進めており、学術集会等で報告を予定しています。今後も未来の看護師を育てる、指導者としてキャリアアップとなるような実習指導者研修プログラムの実施とブラッシュアップを継続し、発信していきたいと思っております。

交流集会の様子1 オンライン開催の交流集会に参加している部門員
交流集会の様子3(イメージ)~ 部門員がoViceのバーチャルの交流集会会場内で3か所に分かれ、参加者と意見交換。
交流集会の様子2(イメージ)~ oViceで動画を用い実習指導者研修の取り組みについて発表。アイコンは交流集会の参加者
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