「令和4年度 キャリアデザインセミナー」を開催しました

 10月17日、Liezoカウセリング&コンサルティングの中川貴美子先生にお越し頂き、キャリアデザインセミナーを開催しました。今年度のテーマは、「認知行動療法を応用したストレスマネジメント~「考え方」を考える」でした。このテーマは、昨年度のキャリアデザインセミナー終了後のアンケートで要望が多かった内容から選びました。
 セミナーは中川先生のご講演とワークショップの二部構成でした。講演では、最初に「ストレスのしくみ」、その後、「ストレスを感じやすい思考パターン」や「不適応を起こしやすい思考の特徴」について教えて頂きました。そして、「ストレス対処のポイント」として考え方に注目し、「考え方の調整」についての示唆を頂きました。「その考えは自分自身を幸せにするだろうか」「自分の感情は自分の責任」「自分がコントロールできることと、できないことを分けて考える」「楽しかったこと、嬉しかったこと、うまくいったことを思い出せるようになる」など、自分自身をコントロールしていくのは「自分自身」なんだと再確認しました。ワークショップでは、参加者2~3名のグループとなり、中川先生がご準備してくださった思考パターンアセスメントシートを用いて、自分に起こった出来事・状況を題材にしてワークショップを行いました。出来事・状況とそれによって身体や感情、行動に現れた結果の間にある自分自身の認知・思考・捉え方を思い起こしてシートに記載し、グループメンバーに発表してアイディアをもらうというものでした。参加者は自分のことを話し、メンバーからアイディアをもらい、活発で、笑いの絶えない、和やかなワークショップとなっていました。
 そして、セミナーの締めくくりは、「マインドフルネス」についてでした。思考や感情から離れ、あるがままに受容する。「わたしは駅。感情という列車が来て、通り過ぎるだけ」「わたしはただの入れ物」ということだそうです。つまり、過去や思考、感情にとらわれ過ぎないということでしょうか。毎日、いろんなことが自分に起こり、ストレスフルな時間も多いと感じますが、自分の考え方を調整していきたいと思いました。
 今回のセミナーには看護学生や看護部看護師、看護学科教員の参加があり、セミナー後のアンケートには、「ストレスがかかっていた中で考え方のコツを教えてくださり有意義な時間になった」「考え方を変えるのではなく、調整工夫するという方法を知って気が楽になった」「自分一人では思いつかないことを知ることができてよかった」「他者からの意見(他の考え方)を聞くとすっきりしました」「グループワークでアイディアをもらうことで違う考え方をもらうことができた」などの感想がありました。自分自身による考え方の調整が大事であると同時に、他者に話すこともストレス対処には重要なのかなとも感じました。
 中川貴美子先生、貴重なお話しと実り多い時間をありがとうございました。

講師 中川貴美子先生
講演の様子②
ワークショップの様子②
ワークショップの様子④
講演の様子①
ワークショップの様子①
ワークショップの様子③
ワークショップの様子⑤

受講後アンケートの結果

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