「令和7年度 実習指導者研修 基礎コース第3回」を開催しました

「令和7年度 実習指導者研修 基礎コース3回目」が9月20日(土)に開催されました。第3回目となる今回は、看護学講座教授の菅原峰子先生による「実習指導者-教員 連携について」の講義が行われました。 講義では、「実習開始前の準備:教員との打ち合わせ、場の調整、他のスタッフとの調整」、「実習期間中の指導、調整(うまくいっていない学生さん、カンファレンスでの助言、他の指導者・スタッフ・教員との連携)」、「実習評価」に至るまで実際の実習場面を具体的にイメージできるよう、丁寧にご教授いただきました。
 講義では、実習の目的や目標を確認し、教育機関が学生に何を修得させたいのかを明確にすることの重要性について学びました。目的・目標は、実習後の評価にも直結するため、指導者としての理解が求められること、また、患者さんとの関わりに困難を感じている学生への具体的なアプローチ方法や、指導者と教員の学生の学び方サポートの分担、カンファレンスにおける意味づけ・再認識・疑問の解消といった支援のあり方についても取り上げられました。講義の途中では、「実習指導で困ったことがあったか」という問いに対する受講者の回答をもとに、講師から具体的な解説があり、学生との関わり方を実践的に深める貴重な機会となりました。
 その後のグループワークでは、実習時の見学をより有意義なものにするために、実習目標の達成につながる「見どころポイント」を事前に理解しておくことの重要性や、やさしく関わるだけでなく、伝えるべき大切なことをしっかりと伝える姿勢の大切さなどについて、活発な意見交換が行われました。
基礎コース第3回では、「実習指導者と教員の役割の違いや連携の重要性」「協働的な指導体制の理解」「カンファレンスの運営方法や助言の仕方」「実習評価の意義と方法」について、具体的な理解と実践に活かせる視点を得ることを目標としていました。
講義後のアンケート自由記載には、「実際に実習指導者と教員がどのように連携しているのか、どのようなことを教員にお任せしたら良いのかが理解できた」「具体的な事例を交えた講義でわかりやすく、今後に活かしたい」といった声が寄せられました。これらの意見から、今回の研修が目標達成につながったことがうかがえました。
 今回実施した計3回の基礎コース研修では、初めて院外からの研修者1名が研修会場にて研修を受講しました。院外からの参加が実現したことで、研修の場がより開かれたものとなりました。閉講式では看護職キャリア支援センター教育プロググラム開発部門の原口眞紀子部門長より同研修者へ修了証が授与されました。なお、Webでご参加いただいた研修生の皆様には、後日郵送にて修了証をお届けいたします。
 今年度も、実習指導者研修基礎コースを無事に修了することができました。 今回の研修を通じて得られた学びが、皆様の今後の実習指導に少しでもお役立ていただけることを願っております。 最後に、本研修にご尽力いただいた講師の先生方ならびにファシリテーターの皆様に、心より感謝申し上げます。

講義風景①(菅原先生の講義)
講義風景②(菅原先生の講義)
グループワークの風景①(会場参加グループ)
グループワークの風景①(Zoom+会場混合グループ)
学びの共有
閉講式
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