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旭川医大病院 生体腎移植10例達成報告
2020.10.01

令和元年9月30日より10例の生体腎移植を執り行い、無事終了しましたので、臓器提供患者(ドナー)ならびに移植患者(レシピエント)の手術ならびに術後経過につきまして、ご報告します。

生体ドナーは、平均年齢60歳で、レシピエントとの関係は母親や妻など女性が大半でした。全員、左の腎臓を提供され、鏡視下手術で摘出し、大きな合併症もなく、術後平均8.2日で無事退院しております。

移植を受けたレシピエントは、平均年齢47歳で、男性が多く、腎硬化症や糖尿病を中心とする疾患から腎不全となり移植に至っております。術後は、尿路感染、ウィルス感染などの合併症はありましたが、拒絶反応はなく、術後平均19.5日で全員無事退院しております。

旭川医科大学病院としては、これからも積極的に腎移植を行っていく予定ですが、本年5月に脳死・心停止からの腎移植施設としても認定されており、さらに多くの人々に腎移植を提供できるよう努力したいと思います。
また、今回の10名はいずれも旭川市内からの紹介でしたが、これから道北・道東地域にも広げていけたらと考えております。