第84回日本臨床外科学会総会 体験記
医学科5年 本田 新
旭川医大では、4年次の10月に医学研究特論という授業があり、1ヶ月間、研究の基礎を学ぶ期間があります。昨年は、私を含めた5名の学生が消化管外科講座の研究室に配属され「腹腔鏡折り鶴トレーニング」の研究に従事しました。
今回参加させていただいた第84回日本臨床外科学会総会では、この医学研究特論での研究成果を発表させていただきました。学会に参加するにあたり、消化管外科学分野の武田先生のご指導の下、発表スライドや原稿に大幅な改訂を加え、繰り返し発表の個人練習を行いました。その過程では、何も知らない第三者に研究成果を分かりやすく伝えることの難しさを改めて感じました。また、学会の直前期には消化管外科学分野・肝胆膵移植外科学分野の先生方からも指導を受けながら、発表の最終調整を行っていきました。
本番は、会場の広さに圧倒されながらも、なんとか発表を終えることができました。武田先生からはお褒めの言葉を頂戴しましたが、緊張から話すスピードが少し早まってしまったこと、発表後の質問のひとつに曖昧な返答をしてしまったことが悔やまれます。
武田先生のポスター発表では、研究成果が画像所見などを交えて見やすくまとめられ、発表後の質問に対しても、的確な回答を返しておられ、大変勉強になりました。発表後の質問に的確に対応するためには、あらゆる事態を想定した、入念な事前準備が重要であることも学ばせていただきました。
さらに著名な先生方の講演やセミナーを見学し、ロボット支援下手術の現在、コロナ渦における地域医療の展望などについて深く知ることができました。
学生時代にこのような大きな学会への参加機会を頂戴したことは今後のキャリアの中でも大きな意義を持つことだと思います。改めて、貴重な機会をいただきました消化管外科学分野・肝胆膵移植外科学分野の先生方に厚く御礼申し上げます。
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