トップページ 耳鼻咽喉科豆知識 / 睡眠時無呼吸症候群
最近、睡眠時無呼吸症候群がテレビや新聞などでとりあげられるようになり、この病気に対する関心が高まっています。旭川医科大学耳鼻咽喉科でも15年程前から、毎週金曜日の午後に睡眠時無呼吸症候群の専門外来を開き、この病気の診断や治療にあたっています。
- 睡眠時無呼吸症候群とは/習慣性いびきと睡眠時無呼吸症候群
- 弊害
- 原因
- 検査
- 小児の睡眠時無呼吸症候群
- 睡眠時無呼吸症候群の治療
- 【参考1】Epworth sleepiness scale(日中の眠気指数)
- 【参考2】問診票
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群は、文字どおり睡眠中に呼吸が停止することで様々な弊害が引き起こされる病気です。そもそも、睡眠中に呼吸が停止することは正常の人でもみられるので、この病気では無呼吸の程度が問題となります。一般的には、
・7時間の睡眠で10秒以上の無呼吸が30回以上
もしくは
・1時間あたり10秒以上の無呼吸が5回以上起こっている場合
を睡眠時無呼吸症候群と定義しています。
習慣性いびきと睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、ほとんどの方が睡眠中のいびきをともなっています。一方、いびきをかく人がすべて睡眠時無呼吸症候群というわけではなく、非常に疲れているときや飲酒後などにいびきをかくことは正常の人でもよく見られ、心配ありません。しかし、いびきの大きさが極端に大きく毎日いびきをかくような場合には、習慣性いびき症(または単純いびき症)の可能性があり、進行すると睡眠時無呼吸症候群に移行することもあるので注意が必要です。