胸部大動脈瘤は破裂すれば命取りとなりますので、大きい動脈瘤には従来人工血管置換術が行われてきました。従来法の手術も最近はだいぶ成績が向上してきたとはいえ、体を大きく切り開き、人工心肺を使って行われ、出血・脳梗塞や死亡の危険もいまだ大きいのが現状です。近年カテーテルを用いたステントグラフト(金属製の骨組みで裏打ちされた人工血管)により胸部大動脈瘤を治療する技術が急速に進歩しており、我々は道北地区のトップランナーとして数多くのステントグラフト治療を手がけています。この手術は約1時間で終了し、輸血もほとんど必要ありません。約1週間で退院、社会復帰が可能です。
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