トップページ 耳鼻咽喉科豆知識 / 咽頭麻痺、音声・嚥下障害 喉頭麻痺の診断・検査
喉頭麻痺の診断・検査
1. 問診
喉頭麻痺の原因は非常にたくさんあるため、効率よく適切に診断をおこなうためには問診が重要です。具体的な症状の内容、外傷や気管内挿管、手術の既往、症状はいつからなのか、喉頭に関するもの以外の神経症状などについて詳しくお話を伺います。
2. 視診
喉頭麻痺の診断は喉頭をよく見ることから始まります。喉頭をみるためには、小さな鏡(間接喉頭鏡)やファイバースコープなどを用います。耳鼻咽喉科で用いるファイバースコープは直径が4mm程度の細いもので、検査に伴う苦痛はほとんどありません。
3. 画像診断
喉頭を支配する神経は脳→頸部→胸部→頸部→喉頭と長い経路(図1)をたどるため、頸部のエコー検査やCT・MRI、頭部のCT・MRI、胸部のCTなどを必要に応じておこないます。 不必要な検査を増やさないためにも、問診が重要です。
4. 造影検査
バリウムなどの造影剤を実際に飲んでもらい、これをビデオやレントゲン撮影することで、嚥下障害の詳しい検査をおこないます。