胆道は胆嚢(胆のう)と胆管の二つに分けられます。胆嚢は胆汁をためておく場所で、胆管は胆汁の通り道です。胆汁は肝臓で作られいったん胆嚢に貯蔵され、食事をとると、十二指腸に分泌され食べ物の消化や吸収を助けます。胆のうがん(胆嚢癌)は胆道がんのうち胆嚢部分にできるがんのことを指します。
胆のうがん(胆嚢癌)ができても初めは症状がないため、早期発見が困難です。また、きわめて進行が早いため、黄疸、腹痛、食欲不良、体重減少などの症状が出たときには、すでに胆管や肝臓や膵臓、十二指腸、大腸などの周囲の臓器に癌が拡がって、手術ができるのは20-30%にすぎません。胆のうがんの発症年齢は60歳~70歳代が多く、女性に多い傾向があります。また胆のうがんは胆石を合併している方が多いことが知られており、胆のうがんの患者さんの約60%の方が胆石を持っているといわれています。早い時期に発見された場合、胆嚢を取るだけで治癒する場合もありますが、進行したものに対しては、胆のうと肝臓の一部、さらにリンパ節を一緒に取ります。さらに進行して手術もできない場合には、化学療法や放射線療法を行います。
治療は、肝胆膵・移植外科で行います。
Copyright © 2024 Department of Surgery, Asahikawa Medical University. All Rights Reserved.