ランパーン病院(タイ)医学部医学科5年 長生 鳳次郎
ランパーン病院(タイ)医学部医学科5年 長生 鳳次郎
ランパーン病院(タイ)医学部医学科5年 長生 鳳次郎
ランパーン病院(タイ)
医学部医学科5年 長生 鳳次郎
○はじめに
2025年12月8日から12月12日の日程で、タイ北部のランパーン県にあるランパーン病院で1週間の臨床実習に参加しました。私は将来、外科医として世界で活躍することを志しています。その一歩として、海外の医療現場を直接見て学びたいと考え、本プログラムに応募しました。
○日程
期間は1週間で、救急科の実習に参加させていただきました。
12月6日〜12月7日 移動日(往路)
12月8日〜12月12日 救急科実習
12月13日〜12月14日 移動日(復路)
○留学費用
本プログラムで10万円の費用助成があったため、航空運賃に要した11万円の大半を賄うことができました。現地では、指導医であるThanin先生の宿舎(300円程度/泊)をお借りしたため、宿泊代はほとんどかかりませんでした。自己負担額は、航空運賃の超過分(1万円)、経由地のバンコクでのホテル宿泊費(7,000円程度)、食費、保険料を合わせて4万円程でした。食費に関しても、病院内にお弁当が沢山販売されており、どれも200円程であったため安く済みました。大学より経済的に支援していただいたことで、大きな負担なく留学することができました。
○実習内容
ランパーン病院の救急科医は、勤務体系がMorning Shift(9:00~16:00)、Evening Shift(16:00~24:00)、Night Shift(24:00~9:00)の3つに分かれていました。私も先生方と同様に、これらのシフトに従って実習を行いました。
月曜日:Morning Shift + Night Shift
火曜日:Evening Shift
水曜日:Evening Shift
木曜日:Morning Shift
金曜日:Morning Shift
タイでは、日本と異なり医学生(4年生以降)も医師と同様に患者さんの問診や診察、薬の処方をします。外科実習では虫垂炎の手術まで医学生が行うとのことです。私自身も、旭川医科大学病院での実習では経験できない手技を沢山させていただきました。具体的には、交通外傷で救急搬送された患者さんの傷を縫合したり、腹痛等を主訴に非救急搬送で来られた患者さんに迅速簡易超音波検査(eFAST)を行ったりしました。経験したことのない手技に最初は戸惑うことも多々ありましたが、指導医のThanin先生やレジデントの先生方が丁寧に教えてくださり、日を追うごとに上達を実感することができました。先生方とは、英語でのコミュニケーションであったため、タイ語が分からなくても問題ありませんでした。
○日常生活
・宿舎
実習期間中は、病院の敷地内にある医師用の宿舎に滞在していました。実習を行う救急科まで徒歩2、3分で行くことができ、とても便利でした。また、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジも常備されており、不自由なく過ごすことができました。
・食事
朝食は、院内にあるセブンイレブンや売店で買って食べていました。昼食は、レジデントの先生に近くの屋台へ連れて行っていただいたり、院内のお弁当を買って休憩室で食べたりすることもありました。院内の売店は数店舗あり、いずれも安くて美味しかったです。夕食は、シフトが入っていない曜日にランパーンで人気のお店に行ったりもしました。タイの料理は少し辛いものの、凄く美味しいです。
・観光
Morning Shiftの日や週末には、レジデントのIkkyu先生やBongkot先生にランパーンの名所に連れて行っていただきました。名物のガパオライスを食べたり、マーケットを堪能したりと充実した時間を過ごすことができました。温かく歓迎してくださり、おもてなしいただいた先生方に心より感謝いたします。
○実習を終えて
今回の実習を通して、タイの病院における臨床実習だからこそ得られる貴重な経験と多くの学びを得ることができました。特に、医療現場における英語を用いたコミュニケーションは想像以上に難しく、限られた語彙や表現の中で自分の意図を正確に伝えることの重要性を実感しました。一方で、その難しさに直面したからこそ、今後取り組むべき課題について具体的に考えるきっかけとなりました。
また、実際に処置をさせていただいたり、患者さんの初期対応で検査を担当させていただいたりする中で、自分の知識や手技の未熟さを痛感しました。これまで座学や日常の実習を通じて習得してきた知識であっても、臨床現場ではそれらを適切に応用し、瞬時に判断する力が求められることを学びました。
一方で、これらの経験は非常に刺激的であり、思うようにいかなかったことも含めて、今後医師としての歩みを進めるモチベーションとなりました。異なる医療現場や文化の中で診療が行われている現場を経験できたことは、自身の視野を広げる貴重な機会であったと感じています。今回の留学を通じて得られた学びを、今後の学生生活、そして将来医師として臨床に携わる際に必ず活かしていきたいと考えています。
○謝辞
最後に、今回の留学を支援してくださった西川学長、東副学長、国際企画係の方々を始め、ランパーン病院でお世話になったThanin先生、レジデントの先生方に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。