ウダヤナ大学(インドネシア)医学部看護学科2年 山本 奈でし子
ウダヤナ大学(インドネシア)医学部看護学科2年 山本 奈でし子
ウダヤナ大学(インドネシア)医学部看護学科2年 山本 奈でし子
ウダヤナ大学(インドネシア)
医学部看護学科2年 山本 奈でし子
バリ島(インドネシア)にあるウダヤナ大学が主催する、Udayana International Medical Summer School 2025 (UIMSS 2025)に参加しました。
〇日程
令和7年8月5日旭川出発、8月17日旭川帰着という旅程でした。往路・復路とも移動には約2日を要し、プログラム参加日数は以下のとおり実質10日間でした。
Day1 ウェルカムパーティー
Day2 ウダヤナ大学での講義2コマ・キャンパスツアー・アイコンバリモールでのショッピング
Day3 ウダヤナ大学での講義1コマ・講義内容に関するクイズ大会・ウルワツ寺院でのケチャックダンス鑑賞
Day4 コーヒープランテーション見学・ティルタウンプル寺院での沐浴体験・お土産店でのショッピング
Day5 ヨガ・ブランチ・カルチュラルナイト
Day6 病院見学・チャナン(バリのお花のお供え物)制作・バリ舞踊体験
Day7 ドドル(バリ伝統菓子)作り・ビーチでのウォータースポーツ
Day8 織物工場の見学・ウブドアートマーケット散策
Day9 遊園地・タナロット寺院散策
Day10 ランチ(終了式)
〇移動
行きは新千歳→羽田→バンコク→バリ、帰りはバリ→バンコク→新千歳をという経路でした。乗り継ぎの都合で国内線はLCCを、国際線はすべてタイ国際航空を利用しました。国際線は4.5~6.5時間程度で、深夜便を利用したため機内で寝ることができ、また時差も1時間しかないため時差ぼけはありませんでした。
バリ島内での移動は全てバスでした。バイクが大変多いため渋滞がすごく、近場の移動でもとても時間がかかりました。横断歩道がないところで車道を渡る場合、手を挙げてバイクに止まるよう示しながら渡る必要がありました。また場所によっては電線が頭上すれすれの位置にあることもあったため、注意が必要でした。
〇費用
航空券で約19万円、プログラム参加費用で約11万円、その他お土産などで合計35万円ほどかかりました。バリの物価は、日本の半分~3分の1程度で安いため、沢山買い物しました。
〇バリ島について
赤道よりやや南に位置しており、紫外線が日本に比べてとても強いです。日傘・日焼け止め・帽子・アームカバー・ラッシュガードなどの着用が必須でした。1年を通して温暖な気候で、私が参加した8月は乾季だったためスコールなどもなく、過ごしやすかったです。宗教はバリヒンドゥーが主ですが、ムスリムも若干見受けられました。私が訪れた中には、ハラルに配慮したレストランもあり、そこでは宗教的な背景により豚肉やお酒の提供はなく、チキンが多い印象でした。
食事に関しては、朝食はホテルのバイキング、昼食はケータリングのお弁当、夕食はレストランが多かったです。おかずの味付けが辛い一方で、スイーツやアイスティーはものすごく甘かったです。どの食事にも白米がついていました。日本に比べて少しパラつきがありますが、さほど気にはならず、私にとっては留学中に唯一日本を感じられる食べ物でした。水道水は飲めないので、ペットボトル飲料水を現地で購入していました。また飲料水はUIMSSからも支給されたため、飲水に関してはあまり困りませんでした。
宿泊したホテルは綺麗でしたが、シャワー水が髪に合わずきしみました。アメニティのシャンプーはあまり泡立たないため、日本から持参することをお勧めします。ホテルには衣類1枚単位でランドリーサービスもありましたが、私はビニール袋に洗剤をいれ手もみ洗いしていました。
〇きっかけ・UIMSSについて
もともと英語を話すことが好きであったこと、留学に興味があったことに加えて、将来の選択肢を考える上で国際的な視野を広げられたらと思い参加しました。
UIMSSには、ベトナムのハノイ医科大学から4名、日本の医療系大学からも約40名が参加していました。UIMSSを運営するウダヤナ大学の学生数はとても多く、毎日新しい学生とのコミュニケーションが楽しかったです。ウダヤナ大学言語学部から通訳が3名参加していたため、英語がわからなくても安心して参加できる環境だったと思います。また、日本の他大学から引率教員2名が、参加者の体調不良等にも対応してくれていました。
UIMSSの主な内容は、医療系トピックの学習とバリ文化の体験でした。ウダヤナ大学での講義は、マインドフルネスや旅行医療に関するものでした。温暖な気候や海水浴などが原因で生じる疾患やケガに対し、アセスメントから診断までを実際にデモンストレーションをしながら講義していただき、興味深い内容でした。また、見学したプリマメディカ病院では、メディカルツーリズムを実践しており、メディカルチェックアップ(健康診断)や、ヨガ・マッサージなどを含むメディカルウェルネスを提供しているという説明を受けました。同病院はホテルと提携しているため、病室の内装が比較的豪華で、グレードによっては付き添い家族も宿泊できる病室までありました。リゾート地であるバリ島の景色や気候を生かした医療提供は、日本ではあまり聞くことがなかったため、とても新鮮で印象的でした。
文化体験では、バリ舞踊や沐浴体験など日本にはない文化を沢山体験することができ、とても充実した時間を過ごせました。沐浴では沢山の海外観光客が体験しており、列で待っている間他の観光客とも仲良くなりました。カルチュラルナイトでは、互いの文化を紹介しあう機会が設けられ、JPOP曲を歌ったりヨサコイを楽しんだりしました。バリの伝統衣装は数多くあり、どれも美しかったので、写真をたくさん撮って思い出に残しました。
UIMSSのプログラム内には観光も多数含まれており、十分にバリ島を満喫することができたと思います。宗教観を大切にしているように感じられ、寺院や彫刻物の作りなども綺麗でした。また、ショッピングをする時間も沢山あったため、家族や友達、自分へのお土産を思う存分に買い、パッキングに苦戦しながら帰国しました。
〇まとめ
1日のアクティビティが充実しており、とても内容の濃い10日間でした。参加当初は、本学から1人での参加だったことや、移動中日本人を全然見かけなかったことから、不安や緊張をものすごく感じ少しホームシック気味になりました。しかし、最終的には参加者やウダヤナ大学の皆さんと親睦を深めることができ、とても嬉しかったです。地域・国を超えて、医療従事者を目指している仲間と繋がれたことは、自分にとってかけがえのない経験であり、一生の宝物になると思います。UIMSSは、私の学生生活の中で1番大きな挑戦で、参加して良かったと強く思いました。
〇謝辞
本学から1人の参加者であったにもかかわらず手厚いサポートをしてくださった国際企画係の方々をはじめ、応援してくれた両親、バリで出会った全ての方々にこの場を借りて感謝申し上げます。