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2026年04月27日


海外医療支援活動の実施について(令和8年ベトナム口唇口蓋裂診療)

令和8年3月21日から29日にかけて、歯科口腔外科学講座を中心とする診療隊6名(医学生2名を含む)がベトナム・ビンロン省を訪問し、グエンディンチュー病院にて口唇口蓋裂患者を対象とした無償での医療支援活動を実施しました。この活動は、日本口唇口蓋裂協会が行う短期滞在型医療援助活動に同行する形で実施したもので、国内外の大学や医療機関から約60名の多職種チームが参加しました。

令和7年6月のベトナム国会による全国の省・中央直轄市の行政区分再編に伴い、旧ベンチェ省、旧チャーヴィン省、旧ビンロン省の全てがビンロン省の管轄に変わりました。現地では術前スクリーニングとして49名の診察を行い、そのうち27名の患者さんに手術を行いました。昨年と比較するとスクリーニング患者数・手術症例数ともに減少しており、行政区分再編に伴う受け入れ体制の変化や周知の遅れなどが一因として考えられます。

手術症例は、生後2.5か月から55歳までと年齢層が幅広く、特に瘻孔閉鎖術や口唇修正術などの二次手術が22例と8割程度を占めました。日本では、口蓋形成術は通常、体重10kg以上、年齢1歳6か月頃が目安とされていますが、今回は20歳以上の症例が7例あり、最高齢は55歳でした。経済的な事情や地理的制約により、適切な時期に治療機会を得られなかった患者さんが散見され、現地の医療体制を補いながら人材育成に貢献することの重要性を再確認する機会となりました。

本学は今後も、地域及び国際社会における医療の向上と発展に努めてまいります。

▲集合写真
▲集合写真