ウダヤナ大学(インドネシア)医学部医学科2年 小西将太
ウダヤナ大学(インドネシア)医学部医学科2年 小西将太
ウダヤナ大学(インドネシア)医学部医学科2年 小西将太
ウダヤナ大学(インドネシア)
医学部医学科2年 小西将太
令和6年8月1日から8月11日にかけて、インドネシア・バリ島のウダヤナ大学で行われたサマースクール(Udayana International Medical Summer School,UIMSS)に同級生と2人で参加しました。もともと英語が少し話せて、留学に興味があったので応募しました。
〇日程
8月1日 バリ島到着
8月2日 ウェルカミングパーティー
8月3日 ウダヤナ大学医学部での講義、学生プロジェクト、孤児院訪問
8月4日 漢方のワークショップ、ティルタウンプル寺院で沐浴
8月5日 病院訪問見学、学生プロジェクト、ウルワツ寺院にてケチャダンス鑑賞
8月6日 保健センター訪問見学、学生プロジェクト発表、キャンパスツアー
8月7日 ウォータースポーツ、文化交流パーティー
8月8日 遊園地、ウブド散策
8月9日 サヌアビーチ、マングローブワークショップ、海鮮ディナー
8月10日 ヨガ体験、コーヒーのワークショップ、タナロット寺院
8月11日 ショッピングモール訪問、夜バリ出発
〇インドネシア・バリ島について
公用語はインドネシア語で、通貨はインドネシアルピアです。物価は日本の半分~2/3ほどで買い物はしやすいです。季節は雨季と乾季の2つのみで年間平均気温は28℃と昼は暖かく、夜は風が涼しいという非常に快適な気候でした。
〇渡航ルート
旭川→羽田→成田→デンパサール(バリ)でガルーダインドネシア航空を利用し、往復とも日本、バリ間は直行便でした。
成田からデンパサールまでのフライトはおよそ7時間半でした。日本とバリでは時差が1時間あり、時差ボケはないです。
〇費用
帰国してそのまま成田から帰省したので往復の航空券で16万円、プログラム料金に含まれる現地での宿泊費、移動費、食事代、イベントの参加費等で11万円、その他お土産代等を合わせて合計28万円ほどでした。
〇UIMSSについて
参加者は日本の医療系の大学から学生が30人ほどと、日本人の引率の先生が2人でした。この他にウダヤナ大学委員会メンバーが100人ほどいて(基本的に医学生で他の学部専攻の学生もいました。)、1つのグループ(参加者4,5人)に対してウダヤナ大学の学生がリーダーとして1人つきました。サマースクールの期間は基本的にグループ単位でずっと行動を共にするので、他大学の学生やリーダーとも仲良くなりました。
また、ウダヤナ大学の日本語学部から通訳の方が3人ついたこともあり、ある程度英語が話せない学生でも安心して参加できると思います。
宿泊先のホテルは2人部屋で、シャワーとトイレがついていました。洗濯機は無く、ランドリーサービスがありましたが、私はビニール袋に洗剤を入れて手もみ洗いをしていました。
朝食はバイキング形式で、日本食は無いですがナシゴレンやミーゴレンがおいしかったです。昼ごはんは日本食のお弁当をもらってグループごとに食べたり、夜ごはんは近くのレストランなどにみんなで行ったりしました。時間に余裕のある夜は、ホテルの近くのファーストフード店やカフェ、スーパーなどに行って買い物をしました。
移動は基本的に全員でバス2台での移動でした。バス内が非常に窮屈で、最大3時間の移動などもあり大変でしたが、色々な場所に行くことができました。
〇サマースクール内で行われたイベントについて
イベントがたくさんあったため、特に印象に残ったものを紹介します。
病院訪問では、病院内をツアーしていただきました。実際に救急外来で運ばれてきた患者さんと医師がコミュニケーションを取っている様子を、まるで自分が身内になったような距離感で見学させていただいたり、集中治療室で心臓病の患者さんが治療を受けている様子を見学しました。医師や患者さんたちは基本的にインドネシア語で話しているのですが、医師や職員の方たちにどんどん英語で質問をして仲良くなって、救急車の中まで見せていただいたり、逆に質問を受けたりしました。ツアーを通じて、日本の病院との衛生環境やセキュリティにギャップを感じました。
孤児院では孤児の子たちと一緒に、自分を表わす生き物を創作も込めてスケッチし、自分のどんなところがその生き物に表れているか発表しあうワークショップを行いました。私が話していた男の子は、木の上の猿が地面を歩いている猿にバナナを渡そうとしている絵を描いていて、地面を歩いている方の猿が自分で、バナナは仕事を表していて仕事を探している自分を表わしているのだと話していました。孤児の子たちはみんな将来のことを考えていて、前向きだと感じました。
学生プロジェクトでは、ウダヤナ大学で受けた講義をグループごとにポスターにまとめて発表しました。
文化交流パーティーでは、参加者がそれぞれ自分の出身国の文化を表わすパフォーマンスを競い、私は見事に最優秀賞であるKingを受賞しました。
ティルタウンプル寺院では、寺院内の聖水のプールで沐浴を行いました。右の写真は沐浴を行う前に祈祷をしている様子です。プールにはそこそこの大きさの魚が泳いでいて驚きましたが、めったにできない経験なのでぜひ体験してほしいです。
マングローブワークショップでは、マングローブの間をパドルで漕いで進んでいきます。美しい自然に囲まれて非常に幻想的でした。マングローブの木を植えて、樹林の環境を保護している様子を観察しました。
右の写真は留学中に行動を共にしたグループです。留学の楽しかった思い出を胸に、空港で涙のお別れでした。
〇最後に
一番楽しかったことは、様々なイベントに参加できたことはもちろん、それらを通してウダヤナ大学の学生たちとの話がとても盛り上がり、友達がたくさんできたことです。現在も連絡を取っているので将来また会えることを楽しみにしています。
普段あまり英語を話さないので不安もありましたが、想像していたよりも意思疎通が取れました。また、インドネシア特有の訛りや学生の出身地による発音の違いなどを実感できたことは留学ならではの経験だと思いました。
一番大変だったことは、長距離の移動や過密なスケジュールで睡眠時間が少なく、体調管理が難しかったことです。
2年生の夏休みに一生の思い出が留学で経験できて良かったです。またこういう機会があればぜひ参加したいと思っています。
最後に、留学に関わる手続きや連絡、トラブルの対応をしてくださり、支えて頂いた事務の方々には感謝しています。ありがとうございました。