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2025年02月04日

ランパーン病院との交流について


令和7年1月15日から1月17日にかけて、昨年国際交流協定を締結したランパーン病院(タイ)より、Worachet Taecharak病院長、Nuttapon Arayawudhikul胸部心臓外科長、Chuleephorn Nonthasoot医学教育センター長の3名が本学に来訪しました。

1月15日は外科学講座(心臓大血管外科学分野) 紙谷教授が座長となり、教職員及び学生を対象とした本学外科医局法人AMUSE主催講演会を開催しました。講演は「タイの医療」、「ランパーン病院の心臓血管外科手術」、「タイの医学教育」という3つのテーマで行われ、タイの医療保険制度、都市部と地方の医療格差といった課題、タイ国内でも手術件数が上位であるランパーン病院での低侵襲冠動脈バイパス手術等についての説明があった後、活発な質疑応答がなされました。

1月16日は学生交流覚書の調印式が執り行われました。本覚書は、ランパーン病院にて臨床実習中の学生と本学学生の交流促進を目的するもので、調印式には同病院から初めての留学生であるWarinthron Thakornさん(チェンマイ大学医学部6年生)も出席しました。西川学長からは、「このような交流は学生の視野を広げる共に、地域及び国際医療のへの貢献が期待される。」といったコメントや、Worachet Taecharak病院長からは、「心臓血管外科から始まった交流を、他の診療科を含めたものに発展させていきたい。また日本、タイそれぞれの良いところを活かした学生交流を進めていきたい。」といったコメントがありました。

1月17日はNuttapon Arayawudhikul胸部心臓外科長による模範手術が行われました。これは厚生労働省の臨床教授許可を得た上で行ったもので、海外の医師が実際に執刀されるのは本院では初めてとなります。全動脈グラフトを使用した人工心肺を使用しない冠動脈バイパス術を行って頂き、本学医師にとって、優れた手技を学ぶ機会となりました。

ランパーン病院長一行の来訪は、医学教育、学生交流、医療技術指導といった面で有意義なものとなりました。
今後、双方向の学生交流を加速させるとともに、教育・研究面での更なる交流が期待されます。

※本学とランパーン病院の交流に関する記事が、北海道新聞に掲載されました。
記事は以下から閲覧可能ですので、ぜひご覧ください。

タイの病院と学生交流 旭医大が覚書調印(1月17日 北海道新聞朝刊)
旭医大で実習中 ワリンソン・タコーンさん(1月30日 北海道新聞朝刊)

※新聞記事の掲載は2025/7/31まで