医療的ケアが必要な児童を支援する看護師養成プロジェクト
はじめに
本学病院は、NICUやGCU退院後の母子とその家族が、在宅において安全で安心に療養ができる環境を整えるために、平成30年より北海道の看護職を対象とした小児在宅移行支援研修を実施し、本院看護職者に対して、訪問看護ステーションにおける医療的ケア児への実習を行っています。令和5年度には、医療的ケア児の在宅医療支援の円滑な実施に資することを目的に、本学病院医療的ケア児支援専門委員会が設置され、医療的ケア児の退院支援、北海道小児等在宅連携拠点事業並びに医療的ケア児の在宅医療支援に関することに取り組んでいます。
旭川市では、令和元年度から「医療的ケア児にかかる協議の場」を設置し、医療的ケア児に関する課題解決に向けて取り組んでいます。また、旭川市教育委員会では旭川市小児慢性特定疾病相談室と連携し、医療的ケア児が在学する学校に看護師を派遣しています。旭川市小児慢性特定疾患相談室の看護師は、学校に勤務する看護師の支援や、学校で医療的ケア児受け入れるためのコーディネートを行っており、指導的役割を担っています。令和6年4月に、旭川市医療的ケア児等総合相談室が設置され、今後はこの相談室の看護師の方々も指導的役割を担うことになりました。
医療的ケア児の就学体制や保育園等での受入体制整備が進むことに伴って、医療的ケア児を支援する専門人材の需要が社会的に高まってきています。本事業は、本学看護学科と本学病院看護部が連携・協働する「看護職キャリア支援センター」を中心として、地域医療機関等との連携を活かした実践的な教育プログラムを提供することで、質の高い医療的ケア児支援を提供できる看護師を、継続的に育成することを目指します。
プロジェクトの進行状況
(掲載準備中)