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2023年10月03日
ご報告

「ルワンダ国急性期疾患の救命率を向上させる遠隔診断医療ネットワークシステムの普及・実証・ビジネス化事業」に係る研修実施について

9月20日から9月21日の2日間、ルワンダ共和国保健省行政官2名とキガリ大学教育病院医師1名が本学に来訪し、「ルワンダ国急性期疾患の救命率を向上させる遠隔診断医療ネットワークシステムの普及・実証・ビジネス化事業」に係る研修を行いました。

本事業は、「中小企業・SDGsビジネス支援事業」として株式会社アルムが独立行政法人国際協力機構(JICA)より受託した事業であり、ルワンダ共和国の中核病院を基点に、日本最新医療ICTと専門医による遠隔診療基盤を構築し、医療従事者間の連携や診断までのスピード、医療の質を向上させ、アフリカ全土に普及可能なモデルを実証することを目的とするものです。本学は株式会社アルムより委託を受け、遠隔医療と日本の保健医療システム等に関連する講義や病院施設見学を実施しました。

9月20日は、国際交流推進センター 本間教授がオリエンテーション及び病院概要説明を行い、続いて脳神経外科学講座 木下教授が脳卒中の診療や本学におけるJOINを活用した遠隔医療についての講義を行いました。

9月21日は、社会医学講座 神田講師が日本の保健医療システム等についての講義を行い、続いて放射線部 沖崎教授が放射線診療についての講義と放射線部見学を行った後、東病院長が心臓大血管連携プロジェクトについての講義と手術部見学を行いました。

講義や病院施設見学中は、研修参加者より活発な質疑応答がなされ、各診療科における治療のみならず、日本の保健医療制度や遠隔医療の状況及び普及の課題、地方で働く医師の動機付けや地方医療機関との連携など、幅広い内容で意見交換が行われました。

また、9月22日は、地域連携の実情やICTを用いた病院間連携を視察するため、東病院長が研修参加者に同行し、JA北海道厚生連遠軽厚生病院を訪問しました。

研修参加者からは、しっかりと統率・運営されている日本の病院に感銘を受け、学びの多い研修であった旨の感想が寄せられました。