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消化管外科/肝胆膵・移植外科では、本学の建学理念に基づき、広く現場で必要とされ活躍できる外科医の育成を行っています。当科では1~2年間の初期臨床研修終了後、大学での外科医としての基礎研修に続き関連病院で経験を積んでもらいます。関連病院での研修は、特定の領域に偏ることなく地域の中核病院で幅広く一般外科診療を研修する時期と、都市部の大病院で消化器外科、呼吸器外科の主要手術を短期間に大量に経験する時期の両方を経験してもらうことになります。いずれも自立した外科医を育成するためには必要な過程です。
これらを終えた後には、大学で専門グループに所属して専門性を高めます。当科では大学においても、限られた術者の手術を見学するだけの時期にはなりません。やはり経験豊かな専門医の指導のもと、各領域の高難度手術をしっかりと経験してもらうことが可能です。研修の過程で卒後5~6年目をめどに外科学会専門医、10年目をめどに消化器外科学会、あるいは呼吸器外科学会専門医の取得が可能です。これら研修の過程で、大学院に進学し研究を行ったり、国内外の専門施設へ留学したりするものも多くいます。
これら研修の最終段階にあたる大学勤務時期には専門領域の学会専門医・指導医の取得が可能になり、その後さらに専門性を求めるものとgeneral surgeonとして関連病院で勤務するものにわかれます。いずれの場においても指導的立場で後進の育成にあたります。
私たちの教室 は決して大きな組織ではありませんが、その分教室員同士の密接なつながりを大切にします。長い研修の間には様々な出来事や状況の変化が起こりえます。その際にも各人の希望を可能な限り尊重し、協力できるよう努めています。
当科の後期研修の目的は、初期臨床研修を終えた医師が、外科専門知識を学び、実際の臨床で経験を積み重ね、知識・技術・人格とも優秀な外科医師となるよう育成することです。それに伴い、外科学会専門医・各種サブスペシャリティーの専門医資格が取得できるよう、日本外科学会に認定された専門医修練施設や関連施設での研修ができるようプログラムを作成しています。当科のプログラムにおいて、外科学会、救急医学会、消化器外科学会、呼吸器外科学会、消化器病学会、大腸肛門病学会、乳癌学会、肝臓学会、消化器内視鏡学会の専門医資格の取得が可能です。また、臨床で疑問を感じた問題につき柔軟な発想で臨床医学研究ができるよう、初期研修終了後大学院に入学し卒後6年目で学位を取得することが可能です。しかし、初期研修を終えたばかりでは、充分な外科研修が困難なため大学院入学後少なくとも1年間の臨床研修を義務付けています。大学院以外の医師は、6年間の研究機関での研究歴の終了後に博士号が取得できるよう研究を指導しています。研修期間の卒後10年間で、臨床ならびに研究目的の国内外の留学も含め、自分の進むべき道を歩めるようフレキシビリティーを持って対応しています。
当科を将来専門としようとする場合の研修について、現在、以下のプログラムを予定しております。
消化管(肝胆膵)グループ | 6ヶ月 |
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肝胆膵(消化管)グループ | 5ヶ月 |
地域医療研修 | 1ヶ月 |
特記事項
外科専門医取得を第一に、消化管と肝胆膵の両者を広く研修することを目的としたコース。
関連病院にて外科小手術、良性疾患手術を研修する。
全国学会にて発表、海外の学会に参加する機会がある。
消化管グループ | 8ヶ月 |
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肝胆膵グループ | 3ヶ月 |
地域医療研修 | 1ヶ月 |
特記事項
外科専門医取得を第一に、消化管を中心に研修することを目的としたコース。
癌と炎症性腸疾患の両者を研修。
関連病院にて内視鏡、肛門疾患を研修できる。
全国学会にて発表、海外の学会に参加する機会がある。
肝胆膵グループ | 8ヶ月 |
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消化管グループ | 3ヶ月 |
地域医療研修 | 1ヶ月 |
特記事項
外科専門医取得を第一に、肝胆膵を中心に研修することを目的としたコース。
主に癌治療を研修。
関連病院にて超音波診断を研修できる。
全国学会にて発表、海外の学会に参加する機会がある。
消化管(肝胆膵)グループ | 3ヶ月 |
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地域医療研修 | 1ヶ月 |
特記事項
消化器外科を短期間でも研修したいという希望を第一に研修。
期間は3ヶ月を最短期間として時期、期間に関しては要相談。
関連消化器内科医、麻酔科医、放射線科医などを希望する研修医にも広く対応します。