旭川医科大学 外科 旧第一外科・第二外科

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カリキュラム(研修体制)

外科卒後臨床研修の概要

基本研修体制

基本的に旭川医科大学の初期研修プログラムに従いますのでそちらをご参照下さい。

旭川医科大学病院卒後臨床研修センター

卒後臨床研修における外科部門は1年目の全研修医を対象とした3ヶ月必須課程で、外科疾患に対する知識と外科基本手技の習得を行います。2年目の選択課程時には原則的に将来外科専門医及び、subspecialty(心臓血管外科、呼吸器外科、消化管外科、小児外科等)を目指す研修医の手術手技を中心とした研修を行います。

必須課程での院内研修の各研修医は研修責任科である2分野(循環・呼吸・腫瘍病態外科学分野、消化器病態外科学分野)のいずれかに所属し研修します。研修を希望するグループは1ヶ月ごとに、2科の枠を超えて研修することが可能です。別に定める期限までに各科の研修担当責任者に研修したいグループの希望を提出して下さい。研修責任者は可能な限り希望に沿うよう、グループを振り分けますが、各グループの最大枠は2人とし、人数を上回る希望があるときは研修責任担当者間で話し合い決定します。

診療(研修)グループは以下のグループです。

血管・呼吸・腫瘍病態
外科学分野
血管外科、呼吸器外科、乳腺外科、小児外科
心臓大血管外科学分野 心臓外科
消化器病態外科学分野 消化管外科、肝胆膵外科

選択課程での院内研修で外科を希望される先生は研修センター、および各科の研修担当責任者に別に定める期限までに、希望するグループと期間(最低1ヶ月)を提出して下さい。また、同様に選択課程での院外研修で外科を希望される先生は研修センターに別に定める期限までに申し出て下さい。

1ヶ月目 2ヶ月目 3ヶ月目
消化管 消化管 消化管
消化管 小児 心臓血管
心臓血管 呼吸器・乳腺腫瘍 小児
肝胆膵 肝胆膵 肝胆膵

学外研修のプログラムは各協力病院ごとに設定されます。
それぞれのグループに所属する時は、グループの属する診療科に所属するとみなし、各科の主治医の一員として処遇されます。

研修が第1外科と第2外科にまたがる場合は、両科の医局長が研修医と定期的に面談し、研修状況を確認するとともに、各グループの指導責任者と密接に連絡を取り、研修効率の向上に向けて両科が団結して、大切な外科志望者の外科専門医取得と外科医としての成長をサポートいたします。

研修目標
  1. 外科疾患に対する基本的な知識と診断・治療能力を身につける。
  2. 外科治療患者様の診察・診療時に全人的に接遇することができる。
  3. 基本的検査・治療手技および外科基本手術手技(皮膚切開、縫合、結紮、開胸、開腹、小手術など)を修練する。
  4. 疾患に応じた術前・術中および術後管理の基本的原則を習得する。
    • 正確に病歴、現症をとらえカルテに記載できる。
    • 的確なプレゼンテーションや、退院時サマリーの記載ができる。
    • 術前の基本的検査(一般血液生化学検査、心電図、呼吸機能、動脈血ガス分析、血液凝固機能検査、胸部腹部X線写真)を実施し解釈ができる。
    • 消化管造影、内視鏡、血管造影、超音波検査を経験し結果の解釈ができる。
    • CT、MRIなどの画像モダリティの適応を決定し読影ができる。
    • 気管支鏡、心カテーテル検査、冠動脈造影に携わり結果を解釈できる。
    • 中心静脈を含めた補液ルートを確保できる。
    • 薬剤や血液製剤の投与量を計画し処方、指示ができる。
    • 手術内容に応じた術前処置、周術期補液管理を計画し、実施できる。
    • 術後のレスピレーターによる呼吸管理、喀痰吸引、循環管理計画ができる。
    • DIC、MOF、SIRSの診断、治療計画ができる。
    • 消毒、抜糸、ドレーン、カテーテルの固定、抜去、創縫合及び外科小手術を経験し、理解できる。
    • 体外循環や血液浄化法を理解する。
    • 術後の病理学的検査のための処置、説明ができ、結果を理解できる。
    • 上級医の患者様や御家族への説明時に同席し内容を理解できる。
    • 上級医の当直のサポートが行なえる。
  5. 救命、救急に対処し、心肺蘇生や、急性腹症、出血などに対する迅速・確実な処置の基本的原則を身につける。また、癌患者様に対する集学的治療に必要な基本的知識、技術を理解し、身につける。
  6. 末期患者様を人間的、心理的理解の上にたった緩和治療を理解し、身につける。
  7. チーム医療の一員として求められる資質を養う。
  8. 医の倫理に配慮した外科診療上の資質を身につけ、インフォームド・コンセントに関する理解を深める。
  9. 2年目院内選択での研修

    原則として将来、外科医を希望する研修医を対象とし、上記の目標に加え、外科専門医取得のためのより高度な手術手技、術前・術後管理や検査手技に関する研修を行う。

    研修指導体制
    血管外科 東 信良 教授、内田 恒 講師、古屋 敦宏 講師
    心臓外科 赤坂 伸之 准教授、角浜 孝行 講師、光部 啓治郎 助教
    呼吸器外科 北田 正博 准教授、林 諭史 助教、松田 佳也 助教
    乳腺外科 北田 正博 准教授、林 諭史 助教、松田 佳也 助教
    小児外科 宮本 和俊 講師、平沢 雅敏 助教

    指導教員数 計12名