講演会・シンポジウム 「看護学科開設25周年 卒業生の現在地」

記念式典に引き続き「看護学科開設25周年 卒業生の現在地」をテーマとした本学卒業生による記念講演とシンポジウムを行います。

講演会

宮城 明奈 氏

演者プロフィール

旭川医科大学看護学科(3期生)。現在旭川市役所子育て支援部母子保健課に勤務。保健師。

講演要旨

「看護学科卒業後の活動」

看護学科第3期生として卒業し,早いもので20年となりました。
ここまで続けることができたのは,多くの人々との出会いや周囲の支えがあったからです。
今回,発表の場をいただき,新任期から現在までの経験や成長を,1本のレールのように振り返ることができました。大学での学び,活動内容,仕事の価値や大切にしてきたことなどを述べさせていただきます。

石橋 みちる 氏

演者プロフィール

旭川医科大学看護学科(3期生)。現在独立行政法人国立病院機構甲府病院に勤務。助産師。

講演要旨

「助産師としてのこれまでの歩みとこれから」

このたびは、看護学科開設25周年、誠におめでとうございます。貴重な機会を賜りまして、とても恐縮ではありますが、とある一人の卒業生の現状を御報告させていただきます。
私は第3回生として、平成14年3月に旭川医大看護学科を卒業しました。四半世紀に近い年数が過ぎているはずですが、同級生や先輩方、御指導賜った先生方、実習先の方々の御言葉、眼差しをふとしたことで思い出します。
助産師としての仕事、結婚、転居、出産、子育て、病気、親の見送りを経て、看護は人生に寄り添うことなのだという言葉を噛み締めています。私は、現在、ありがたいことに実践の中で自らの研究をして、学び考える環境におります。まだまだ道半ばではありますが、今は、様々なお子さんの子育てをしているお母様に寄り添う支援を病院や地域で実践しています。これからも様々な御縁を大切に、人と人のつながりを考えていきたいと思っています。

リトン 佳織 氏

演者プロフィール

旭川医科大学看護学科(4期生)。現在北海道大学大学院保健科学研究院創成看護学分野に勤務。助教。

講演要旨

「出会いと学びがつなぐ学生時代と現在」

旭川医科大学医学部看護学科での4年間での学びや出会いから得られたことを3つ述べます。私の看護観の礎を築いたこと、社会性を身につけることと、世界を知る、周囲への好奇心を育んだこと、そして仲間や恩師との出会いです。そのお陰で現在に至るまでの道のりで多くの助言やサポート、先へ進む力強さを得ることが出来ました。
卒業後は、東京や札幌の病院や重度認知症デイケアで看護師として勤務しました。その後、長年の夢であった青年海外協力隊の保健師隊員として、2年間フィリピンへ派遣されました。主な活動は母子保健活動で妊産婦の生活指導を行いました。帰国後イギリスの大学院で公衆衛生学を学んだ後、群馬大学で助教として勤務しました。現在は北海道大学大学院保健科学研究院の創成看護学分野の助教として勤務しています。

酒井 周平 氏

演者プロフィール

旭川医科大学看護学科(8期生)。現在旭川医科大学ICUに勤務。(この3月より循環器外科に勤務)。看護師。

講演要旨

「道北唯一の急性・重症患者看護専門看護師として」

この度は、看護学科開設25周年おめでとうございます。このような機会に、シンポジストを務めさせていただき、大変嬉しく思います。
自分は、在学中にカナダに1年間留学をして8期生として卒業しました。卒業後は東京医科大学八王子医療センターに就職し、新人からICUで9年間勤務しました。聖路加国際大学大学院を修了し、2016年に北海道の重症患者の早期回復や合併症予防、そして患者の意向を尊重するために旭川医大病院に帰ってきました。
現在、道北医療圏で唯一の急性・重症患者看護専門看護師として部署内・院内・学内・地域において幅広く活動をしています。今回は、専門看護師の役割と具体的な活動内容を含め、自分の「現在地」について紹介させていただきます。

シンポジウム

4題の講演に引き続き、講演内容等に関わるシンポジウムを行いました。ご参加の皆様からも質問、意見が寄せられ、活発なシンポジウムとなりました。

Copyright (C) 2021 旭川医科大学看護学科