旭川医科大学 脳神経外科学講座について ご挨拶

 2021年1月から旭川医科大学脳神経外科学講座の教授・科長を担当している木下からご挨拶申し上げます。

 旭川医科大学脳神経外科学講座は、旭川医科大学病院を中心に北海道内の数多くの医療機関で脳神経外科診療を提供しております。私たちは、世界で行われている最新の治療法を、道東・道北地域で脳神経外科疾患に困っておられる一人ひとりの患者さま方に、医師・看護師・医療に関わるコメディカルが一丸となって提供したいと考えております。
 本講座の中心となる旭川医科大学では道東・道北地域唯一の脳神経外科診療を提供する大学病院として、新生児治療・神経内視鏡治療・血管内治療などの高難度治療を提供しています。脳腫瘍に関しては日本で最北端のJCOG登録施設に認定されており、また、本講座が歴史的にも高く評価されている脳機能疾患であるてんかん外科やパーキンソンの外科治療・三叉神経痛・顔面けいれんの外科治療を積極的に行なっております。
 旭川医科大学の脳神経外科学講座は1977年に開講し、同年12月に米増祐吉先生が教授に就任されたことにはじまります。1978年の脳神経外科診療開始とともに、道東・道北地域から多くの患者さんが治療に来られ、北海道における地域医療に大きく貢献した講座です。また、本講座は脳神経外科分野において、北海道を中心に全国に優秀な人材を数多く輩出してまいりました。
 これからも旭川医科大学という本邦最北端の医育機関から世界の最先端に通用する脳神経外科診療を提供して行きたいと考えております。

2021年2月
教授 木下 学