英文発表論文

詳細は下記リンクをご参照ください。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/collections/61399864/?sort=pubdate

実施中の研究

遠隔画像診断技術による北海道での新たな形の救急医療体制の創出(主任研究者 佐藤広崇 北見赤十字病院・旭川医科大学)

専門医(本研究の対象は脳神経外科)が常駐していない地域での専門性の高い救急症例を、遠隔地にいる医師が診療できるようにするための、遠隔画像診断技術を用いた遠隔医療開発を本研究の目的とする。
2022年4月13日更新
本講座の佐藤広崇特任助教らの北見赤十字病院での遠隔医療技術Joinを利用した取り組みがプレスリリースされました。【この研究に関するお知らせは ←こちらをクリックしてください】

グリオーマにおける化学療法感受性の遺伝子指標の検索とそれに基づくテーラーメード治療法の開発

乏突起膠腫の染色体上の欠損の有無の検査を含む遺伝子解析を実施し、化学療法の選択を検討する予定です。
さらにそれ以外のグリオーマに関しても臨床的、病理学的、分子生物学的および遺伝学的解析を行い、診断、治療の向上に貢献する新しい診断方法と治療法を開発することを目的としています。【この研究に関するお知らせは ←こちらをクリックしてください】

神経膠腫におけるマルチモダール画像解析による分子診断技術の開発

「神経膠腫」という脳腫瘍の診断・治療のためには様々な脳に関する画像検査を行います。具体的には、CT、MRI、PET検査などといった脳画像検査を指すのですが、このような多数の検査(マルチモダール画像検査と呼びます)を比較することによって、各患者さんにとって最適な治療法や診断を決定しています。その一方で、近年このような画像検査技術もめざましく向上しているのですが、「これら画像検査所見が実際に患者さんの脳や腫瘍の状態とどのように相関しているのか?」という本質的な問題は未だに解明されていないのが現状です。「どのように画像検査の方法を工夫すれば、正しい診断に至るか」や「画像検査のどこに着目すれば今行っている治療の効果判定が正確にできるか?」という問題が解決できていないのです。本研究では、手術で摘出した腫瘍組織や患者さんの臨床経過と画像検査のデータを解析して、神経膠腫の画像診断技術を向上させることを目指しています。【この研究に関するお知らせは ←こちらをクリックしてください】

JCOG0911A2「初発膠芽腫に対するインターフェロン-β+テモゾロミド併用化学放射線療法の ランダム化第 II 相試験(JCOG0911)」の附随研究化学放射線療法を施行した膠芽腫の MRI による治療効果判定ならびに MRI による予後予測に関する研究

1) JCOG0911 で撮影された画像データを用いて、MRI 画像の特徴を網羅的に解析する Radiomics 解析により、治療前 MRI 画像から膠芽腫の分子遺伝学的特徴や予後を反映する画像バイオマーカーの同定を試みることを研究目的 1 とする。
2) RANO 規準に準拠した画像評価によって判定された本附随研究での増悪判定と JCOG0911 オリジナルの増悪判定の不一致率を明らかにする。またこれに併せて腫瘍体積の推移と RANO 規準によ る治療効果判定との関係を検討する。これらを研究目的 2 とする。
3) JCOG0911 における膠芽腫の MRI 画像の撮影条件を調査し、JCOG 脳腫瘍グループ参加施設で膠芽腫に対して行われている MRI 検査の実態を明らかにすることを研究目的 3 とする。【この研究に関するお知らせは ←こちらをクリックしてください】