研究へのご協力をお願いいたします.

1 「レビー小体型認知症における中核症状の該当数と指標的バイオマーカーの陽性数との相関」

 認知症の1つである, レビー小体型認知症(以下, DLB)の診断基準には, 指標的バイオマーカーとして, ダットスキャンにおけるドーパミントランスポーターの集積低下, MIBG心筋シンチグラフィにおける取り込み低下, 睡眠ポリグラフ検査における筋活動を伴わないレム睡眠の3つがありますが, これら3つ全ての検査を行うことができる医療機関は限られています. 当科ではそれら全ての検査が実施可能であり, 臨床中核症状と, 指標的バイオマーカーの陽性率との間に相関性があるかどうかを検討します.

 この研究によって, DLBの診断の精度を高め, 症状の早期発見が出来るようになると予測されます.

 ご協力いただける方を募集しております.

2 「歯周病と軽度認知障害との関連性」

 この研究の目的は, まだ認知症にはなっていないけれども, 軽いもの忘れがある方を対象に, 歯周病の治療をしたら記憶力が回復するか, あるいは認知症への進行を防ぐことができるか, について調べます.

 歯周病は日本人成人の85%以上が罹患している, 日本人に最も多い炎症性疾患です. 程度の差はありますが, 歯が残っている方はほぼ全員, 歯周病にかかっているといえます. 近年の研究で, 歯周病は認知症の原因となっている可能性が指摘されています.

 この研究では, 歯周病ともの忘れとの関連を明らかにします. 

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