働きながら母乳は続けられるの?
大丈夫です。働くお母さんは仕事を持たないお母さんに比べれば多少の努力は必要ですが、母乳育児は働きながらでも続けられます。 近年は出産後の職場復帰と母乳育児とを両立できるような環境の整った職場も増えてきています。職場復帰のために、まずは支援してくれるお父さんや家族の理解を得ましょう。
また、赤ちゃんを預かっていただく方は母乳育児に理解のある方 (もしくは施設)を探してお願いしましょう。仕事はこれからも頑張れますが、母乳育児を続けられる期間はわずか一年間なので、育児に専念できるよう家族みんなで話し合いましょう。
預けている間赤ちゃんはどうするの?
一緒にいる間は直接母乳を飲ませてあげられますが、預けている間はストックしておいた冷凍搾乳を 解凍して飲ませてもらいます。そのため職場復帰の前に少しずつ冷凍母乳をストックしておくとよいでしょう。復帰後も仕事の合間を見て休憩室や授乳室で時間ごと搾乳して保存しましょう。
生後6ヶ月を過ぎて離乳食が始まった後は、昼間は離乳食だけで、お迎えに行った後はたっぷりと 抱っこと授乳をしてあげてください。
母乳の保存はどのくらいもつの?
冷凍搾乳に必要な物品は、市販の母乳パックと哺乳瓶です。方法は、 ①消毒された哺乳瓶に清潔に洗った手で搾乳をします。
②哺乳瓶から母乳パックに搾乳を移します。
③空気を抜いて母乳パックに封をします。
④日付を書いて冷凍庫に入れて保存します。保存期間は3ヶ月です。
預ける家への移動は母乳が解凍されないように、アイスノンと一緒に アイスボックスで運びます。
解凍方法は、母乳パックを水道水に漬けて溶かします。 熱湯や電子レンジの使用はできません。 解凍された母乳は、哺乳瓶に移してから湯煎で温めて飲ませましょう。飲み残しは再冷凍できません。計画的に母乳のストックを作っておけば、無理にミルクの練習をする必要はありません。