財務担当副学長を拝命しております吉原秀昭です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
国立大学を取り巻く内外の環境変化や財務面での厳しさがますます高まっています。国からの運営費交付金の増額が見込めない中、自らの努力によって財源の多様化、外部資金の獲得などによって財務基盤の強化を図っていかなければいけません。財源の多様化などによる財務基盤の強化は、本学の財務の健全性を中長期的に維持・強化していくために欠かすことができない状況となっております。
本学では、近年の光熱水費の高止まり、物価高騰、人件費の上昇などにより財務状況は逼迫し、実質的に予算が目減りし続けています。また、働き方改革の影響などもうけ、本学収入の約8割を占める病院収入も伸び悩んでおります。その中にあっても質の高い教育・研究・診療活動を維持・向上していくために、病院の経営改善、すべての事業のゼロベースで見直しとともに、寄附金などの外部資金や自ら収入を増やす努力をより一層進めていかなければなりません。
現在、本学は開学以来、最大の財政危機を迎えております。大学本来の役割である教育・研究・診療はもちろん、本学の使命である地域医療の貢献にも支障を来たさぬよう、執行部において早急に財政の強化を図るための方策を策定し、教職員の皆様とともに進めてまいりたいと考えておりますので、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
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