特定行為研修修了者

Nurse Practitioner

特定行為研修修了者(13名)

本院は道北・道東地域の基幹病院として高度な医療を提供する特定機能病院であり、手術目的で入院する患者が多い一方、在院日数が短縮する中、退院後の生活を見据えスムーズに地域医療へつなぐことが求められています。そのため12区分15特定行為を取得する「外科術後病棟管理領域コース」と、8つの特定行為区分の中から必要な特定行為を選択できる「区分別選択コース」を実施しており、現在13名の特定行為修了者が活躍しています。

クリティカルケア認定看護師の役割

  • クリティカルケア認定看護師
  • 特定行為研修修了者(外科術後病棟管理領域)
急性かつ重症な患者・家族に対して、臨床推論力と病態判断力を用いて、重症化の回避と早期回復に向けた援助を行います。

力をいれていること

HCUで高度急性期の患者さんに、フィジカルアセスメントを活用しタイミングを見極めたケアの提供や、スタッフ支援を行っています。また廃用症候群予防のため多職種と連携し、呼吸理学療法やリハビリの援助を行っています。
医師の指示のもと特定行為を活用し、患者さんの状態に合わせた介入やタスクシフトにより組んでいます。
呼吸ケアサポートチームとして院内ラウンドを行い、一般病棟で人工呼吸器を装着している患者の人工呼吸器管理に関してのサポートをしています。

タイムリーに処置が可能となり患者さんの苦痛の軽減に

  • 特定行為研修修了者(外科術後病棟管理領域)
私は院内の看護師特定行為研修の2期生として、外科術後病棟管理領域パッケージコースを修了し集中治療室で勤務しています。
現在は心臓外科の患者さんを対象に活動しており、人工呼吸器の設定の変更や中心静脈カテーテルの抜去、胸腔ドレーンの抜去などを実施しています。医師が手術で日中対応できないことでも、タイムリーに処置が可能となり患者さんの苦痛の軽減につながっていると考えます。今後も安全な特定行為実践のために、知識・技術の向上を図っていき、臨床推論と病態判断に基づいた看護ケアを実践していきたいと考えています。

最善のケアに繋げていきたい

  • 特定行為研修修了者(外科術後病棟管理領域)
私は10階東ナースステーションで脳卒中や脳腫瘍などの急性期疾患に対する治療を必要としている患者さんのケアに携わっています。病状に変化がみられた際や全身管理を必要とする際、医師と協働して特定行為を実施し、適切な治療に繋げられるよう活動していくことを目標としています。また、処置に関しては、個別性を踏まえた方法やタイミングについて患者さんや看護師間で話し合いながら検討していくことにより、最善のケアに繋げていきたいと考えています。さらに、特定行為看護師としての知識や技術をスタッフ間で共有し、チーム全体として患者さんに提供する看護の質を高められるよう積極的に活動していきたいです。

特定行為を通じてよりよい治療、看護を

  • 特定行為研修修了者(外科術後病棟管理領域)
私は現在在籍中のHCU病棟で特定行為を実施しています。主に実施している行為はCVカテーテルの抜去や直接動脈穿刺、PICC挿入などを行い、周術期や急性期患者に対する治療の補助を行っています。
自身の役割としては特定行為を通じて一人でも多くの患者様がより良い治療、看護を受けられるように努めていくことと考えています。
今力を入れていることは数多くの症例を積極的に経験することです。特定行為は患者への合併症の可能性もある行為であり、特定行為による患者への合併症を引き起こさないために医師にも指導して頂きながら経験を重ね、安全な技術を身に着けて、患者様に安全な特定行為を提供することを今後も心がけていきたいと考えます。

数多くの症例を積極的に

  • 特定行為研修修了者(外科術後病棟管理領域)
私が修了した外科術後病棟管理領域における特定看護師の役割は、周術期における患者の安全・安心・安楽が守られるよう、専門的知識や技術を用いて看護を提供することです。そのために、迅速かつ包括的なアセスメントを行い、患者ごとに合った方法で患者の安全・安心・安楽に配慮しながら適切なタイミングで特定行為を他病棟・他職種と協働して行っていく体制を整えています。
私が行える特定行為は15行為ありますが、その中で術後疼痛管理として硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与量の調整、栄養に係るカテーテル管理として末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入を行っています。
力を入れていることは主治医や病棟看護師、病棟薬剤師と協働して術後患者の苦痛を軽減し早期退院に向けた関りを行っていることです。また、術前・術後訪問という形で患者との関わりを多く持ち、患者に合った方法で実践していることです。

重症化を回避し早期回復に向けたケアを

  • クリティカルケア認定看護師
  • 特定行為研修修了者(区分別コース)
ICUにおいて急性かつ重症な患者・家族に対し、質の高い看護を提供するために、臨床推論力と病態判断力に基づいた適切な初期対応を行うこと、患者の健康問題をアセスメントし、重症化の回避及び早期回復に向けたケアを実践する役割があります。また、多職種と協働して患者・家族の権利を擁護し、自己決定を尊重した看護を実践する役割があります。
ICUに入室している患者さんの多くは、ラインの確保が困難な場合や、人工呼吸管理を行っている場合が多く、認定看護師の役割に加えて特定行為研修修了者として、PICC挿入や人工呼吸器からの早期離脱に力を入れて取り組んでいます。

プレホスピタルでも看護実践

  • クリティカルケア認定看護師
  • 特定行為研修修了者(区分別コース)
クリティカルケア認定看護師として、病棟・救急外来での看護実践だけでなく、ドクターヘリ・ドクターカーナースとしてプレホスピタルでも看護実践を行っています。救急領域では患者さんの情報が限られており、その少ない情報から医師と共有し患者さんの状態回復に繋がるように協働しています。

特定行為を履修し院内横断的な活動を

また、特定行為を履修しており、その知識を活かしながら呼吸器ケアサポートチームの一員として院内の呼吸器装着患者の早期回復に繋がるよう院内横断的な活動を実践しています。クリティカルケア認定看護師としての自身の経験・知識を活かし、部署での患者の早期回復を目指した看護実践をすると共に、各部署での学習会を実施し、院内で急変への早期発見・対応など救急看護実践の向上に取り組んでいます。

認定看護師として ー排泄管理の業務を主にー

  • 皮膚・排泄認定看護師
  • 特定行為研修修了者(区分別コース)
認定看護師として主として行っている業務は排泄管理です。
排尿ケアは手術などの理由で膀胱留置カテーテルを挿入した方に対し、抜去後に排尿障害が生じた場合の対応とアドバイスを泌尿器科医師と協働し行います。また、退院後も外来でエコーを用いて骨盤底筋体操の評価と継続支援を行っています。
排便ケアは神経因性の排便障害に対し、管理方法の指導と実践を行っています。逆行性洗腸による失禁をなくすための排便管理支援は、保険償還が可能であり患者負担が少ないメリットがあります。

特定看護師として

特定看護師としては、包括的高度慢性下肢虚血の創傷管理を主として行い、陰圧閉鎖療法の実践と評価、壊死組織のデブリードマンの実践を医師の包括的指示の下で実施、評価しています。陰圧閉鎖療法は、虚血肢治療のガイドラインや局所評価ツールの変遷に則り、医師とともに評価しながら実施し、入院期間の短縮、栄養状態の向上の成果を出しています。

皮膚にかかわる様々な問題に対応

  • 皮膚・排泄認定看護師
  • 特定行為研修修了者(区分別コース)
皮膚・排泄ケア認定看護師は創傷、人工肛門、排泄の領域で問題を抱えている方を対象に活動を行っています。新生児から高齢者まで、皮膚に関係する様々なトラブルに幅広くご相談いただけます。
皮膚にかかわる様々な問題に対し、スキンケアを基盤とした専門的な知識と技術を用いて、より快適な療養生活や日常生活が送れるよう、ケアの実践からご自身の管理方法の相談まで対応させていただきます。
また、患者さんだけでなく、病院のスタッフや地域でご活躍中の看護師の方々へもケアの相談や指導をさせていただいております。
私は現在、病棟で入院患者さんを対象に、人工肛門に係るケアを中心に活動しています。また、活動日には創傷を有するフットケアなどの創傷管理中心に院内で活動しています。