Certified Nurse
特定看護師としては、包括的高度慢性下肢虚血の創傷管理を主として行い、陰圧閉鎖療法の実践と評価、壊死組織のデブリードマンの実践を医師の包括的指示の下で実施、評価しています。陰圧閉鎖療法は、虚血肢治療のガイドラインや局所評価ツールの変遷に則り、医師とともに評価しながら実施し、入院期間の短縮、栄養状態の向上の成果を出しています。
皮膚・排泄ケアは、創傷・オストミー・失禁領域に問題を抱えている、新生児から高齢者までのあらゆる疾患の方を対象としています。医師や病棟スタッフからのスキンケア相談も多く、とてもやりがいのある領域です。
皮膚・排泄ケア認定看護師の役割は、創傷・ストーマ・排泄に問題を抱える患者に対し、スキンケアを基盤とした専門的知識と技術を用いて、皮膚にトラブルを抱える患者が皮膚の健康を取り戻せるようケアを行うこと、様々な疾患により排泄障害を抱えた患者がより快適な日常生活を過ごせるようにケアを実践しています。
現在の主な活動は、ストーマ外来でストーマを造設した患者やその家族に対し、新たな排泄習慣を獲得できるようにサポートし、退院後の日常生活がより快適に過ごせることを目標として継続的に介入しています。
ICUにおいて急性かつ重症な患者・家族に対し、質の高い看護を提供するために、臨床推論力と病態判断力に基づいた適切な初期対応を行うこと、患者の健康問題をアセスメントし、重症化の回避及び早期回復に向けたケアを実践する役割があります。また、多職種と協働して患者・家族の権利を擁護し、自己決定を尊重した看護を実践する役割があります。
急性かつ重症な患者・家族に対して、臨床推論力と病態判断力を用いて、重症化の回避と早期回復に向けた援助を行います。
HCUで高度急性期の患者さんに、フィジカルアセスメントを活用しタイミングを見極めたケアの提供や、スタッフ支援を行っています。また廃用症候群予防のため多職種と連携し、呼吸理学療法やリハビリの援助を行っています。
医師の指示のもと特定行為を活用し、患者さんの状態に合わせた介入やタスクシフトにより組んでいます。
呼吸ケアサポートチームとして院内ラウンドを行い、一般病棟で人工呼吸器を装着している患者の人工呼吸器管理に関してのサポートをしています。
また、特定行為を履修しており、その知識を活かしながら呼吸器ケアサポートチームの一員として院内の呼吸器装着患者の早期回復に繋がるよう院内横断的な活動を実践しています。クリティカルケア認定看護師としての自身の経験・知識を活かし、部署での患者の早期回復を目指した看護実践をすると共に、各部署での学習会を実施し、院内で急変への早期発見・対応など救急看護実践の向上に取り組んでいます。
患者さん・医療従事者・施設・環境を対象に、感染に対するリスクを最小限に抑えるために、専門的な知識と技術を用いて、感染管理を計画、実践、評価し、提供するサービスの質の向上を図ることを役割としています。
感染管理においては、患者さん・医療従事者・施設・環境を対象としています。専門的な知識と技術を用いて、感染管理を計画・実践・評価をすることで感染のリスクを抑え医療関連感染を予防する役割があります。
緩和ケア認定看護師は、WHOで定義されている緩和ケア「生命をおびやかす病に関連する問題に直面している成人と小児の患者およびその家族の苦痛を予防しやわらげることである。これらの問題には、患者の身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな苦痛、そして家族の精神的、社会的、スピリチュアルな苦痛が含まれる」を実践するため、患者・家族の苦痛を予防・やわらげることができるよう苦痛のアセスメントを行い、緩和できるよう考えながら看護実践を行っていく役割があります。
緩和ケア認定看護師とは、痛みやその他の身体的・心理社会的、スピリチュアルなつらさを和らげ、生活の質(QOL)を向上するためのケアをする看護師です。緩和ケアは患者さんだけでなく、ご家族も対象です
化学療法薬は、細胞障害性抗がん剤や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬など薬剤に合わせたケアが必要です。がん化学療法看護認定看護師は、化学療法を受ける患者さんとご家族を支え、安全な投与管理と日常生活のサポートを中心に行います。患者さんやご家族は、抗がん剤の副作用や治療の効果等、さまざまな不安を抱えています。その不安を共有し、抗がん剤の副作用対策やセルフケア支援、意思決定支援などを実施しています。院内の看護師には、がん化学療法に関すること、抗がん剤による曝露予防、中心静脈ポート管理等の研修や学習会の実施、ケアの困りごとなどの相談を受けています。
がん化学療法看護認定看護師の役割は、抗がん剤治療を安全に、確実に、安楽に投与することが主な役割になります。特に抗がん剤治療に関する副作用の症状の予防や緩和の方法を一緒に考えながら患者さんやご家族へ指導しています。また、継続した治療が行えることを目標に意思決定支援なども行なっています。
新生児集中ケア認定看護師の役割は小さくうまれた新生児や重篤な状態の新生児とその家族のQOL向上に向けて、水準の高い看護実践をチームとして提供できるようにすることです。
不妊治療は身体的・物理的負担に加えて、精神面に及ぼす影響は計り知れません。先の見えない治療、妊娠への期待と落胆の繰り返しから、追い込まれている女性も少なくないと感じます。不妊症看護認定看護師とは、患者さんの疾患および治療を専門的に理解し、その背景にある夢や願望、期待に耳を傾け、喪失や悲しみにも共感し、患者さんの一番身近な存在として寄り添います。また、不妊カップルの希望に沿った選択肢を見つけられるよう、正確な情報提供を行い、意思決定できるように支援しています。生殖補助医療は次世代にも影響のある医療であり、生まれてくる子供の幸せも念頭に入れ、継続的な看護実践を行います。
脳卒中は生命の危機状態にあることが多いため、異常を早期に発見し、重篤化を回避しています。同時に患者さんの状態に応じてリハビリを開始します。また脳卒中発症は患者さん、ご家族にとって辛い体験です。その辛さを少しでも和らげ希望を見出してもらえるように関わっています。このような脳卒中患者さんの健康回復への支援はチーム医療が重要で、自身が多職種との調整役になるように努めています。