ホーム » 研修医募集・見学希望 » 海外からの便り・学会参加 »
私は今回、European Vascular Course 2013(EVC)に参加しました。これは心臓・血管外科領域の治療に携わる若手~中堅の医師を対象としたものであり、オランダ・マーストリヒトで開催されました。
海外にほとんど行ったことがなく、そして初めての血管外科領域の会・初めての海外での学会・勉強会(しかも一人で参加)ということで、非常に緊張して向かいました。
EVCは、普段疑問に思っていることや、日常診療のなかでの我々のスタンダードが世界ではどうなのか?ということを、目の前で知ることが出来る良い機会でした。毎日の臨床の中では超絶な忙しさに埋もれてしまい、自ら世界を広げていかないとグローバルな視点がもてないのではないかと感じました。内にこもらず外に目を向けて、それをまた自分に戻すということは、きっと、当たり前になされなければいけないことなのだと気付きました。
また、今回のEVCでは、最近の話題や、新しいデバイスについての検討などがなされていました。まだ日本では承認されていないデバイスを使用した治療についても、多くの発表がなされており、興味深かったです。
そして、EVCでのもう一つの大きな経験は、参加されていた日本人の先生方との出会いです。他の病院の先生方と会場でお会いして、交流を持つことが出来たということ、そして、その先生方が今どんなことをしていて、どんな風にスキルアップをして、どんなことを考えていらっしゃるのかを知る良い機会でした。海外で新しいことを見聞きしながら、そういった諸先輩方とお話しする機会が出来たのは、私のような駆け出しの心臓血管外科医にとっては、非常に大きな刺激となりました。
EVCでの医学的見聞はもちろんそうですが、それ以外にも多くのことを知り、いろいろなことを考えるきかっけとなり、とても勉強になりました。長期間の学会参加で職場の先生方、スタッフの皆様にはご迷惑をおかけしましたが、快く送り出してくださり大変感謝しております。ありがとうございました。