旭川医科大学 外科 旧第一外科・第二外科

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血管外科手術見学を振り返って

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綾部 忍

八尾徳洲会総合病院 形成外科・創傷治療センター
研修先:血管外科

私は形成外科医で、難治性創傷の治療を専門としています。その中でも特にPADに伴う創傷は、適切なタイミングで血行再建を行う必要があり、治療を難しくしています。日本では糖尿病合併PADが多く膝下に病変を持つ患者が多いにもかかわらず、末梢を専門とする血管外科医の数は十分ではなく、手術適応なしとの判断で切断術が選択されてしまう場合が少なくありません。形成外科でなんとか治すことができないかと紹介されてくる患者さんに、何かできることはないかと模索した結果、distal bypass術を知ることとなりました。その後いくつかの施設で学び、当科でdistal bypass術を開始しましたが、やればやるほど難しさを感じるようになりました。
下肢救済関連学会に積極的に参加していたところ、東教授を中心とする旭川医大血管外科チームを知りました。国内トップの症例数を誇る施設で見学したいと強く思っていたところ、東先生のご厚意により見学のチャンスをいただき、9月の非常に爽やかな気候の時期に見学をさせていただきました。
PAD症例は冬場に多いため今回は手術が少ないと言われていましたが、distal bypassや血栓内膜除去術、緊急での外傷性下肢動脈閉塞の手術もあり、文字通り朝から晩まで手術室にいて、3日間と期間は短かったものの多様な手術を見学させていただきました。また前教授の笹嶋先生の胸郭出口症候群の手術にも入らせていただくことができ、貴重な体験ができました。
また旭川医大には形成外科がありませんが、血管外科で遊離皮弁移植まで行っており、非常に強い情熱を持って治療に取り組んでいる姿に感激しました。今回の見学では手術手技だけでなく、考え方・取り組む姿勢など多くのことを学ぶことができました。短期間でこれだけの収穫があり、ぜひまた見学に伺いたいと思います。
旭川医大血管外科のみなさま、この度はお世話になり誠にありがとうございました。