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角 泰雄教授 これからの新時代を切り開くスペシャリティーを持った外科医の育成

これからの新時代を切り開くスペシャリティーを持った外科医の育成

外科学講座 消化管外科学分野
教授 角 泰雄

 消化管外科学分野は、2018年9月これまでの消化器病態外科学分野より新たに開設された分野です。食道から肛門までの消化管疾患を対象に診療・研究・教育を行います。

 消化管分野の手術は、近年テクノロジーの急速な進歩により従来の開腹手術から鏡視下手術(胸腔鏡下手術・腹腔鏡下手術)へと大きく変貌をとげています。現在の手術室で行われている手術風景は、これまでとは一変しています。手術室には大きなモニターが数台設置され、何倍にも拡大された胸腔内・腹腔内の高精細な映像が映し出されます。その映像が手術室にいるすべての人に共有されます。悪性疾患に対する手術も、食道・大腸ではほとんどの症例が、胃でも約6割が鏡視下手術で行われています。

 また、これまで若手外科医の3種の神器であったアッペ・ヘルニアも今や腹腔鏡下手術の時代です。さらに、2018年4月より食道癌・胃癌・直腸癌に対するロボット支援手術も保険収載されることになりました。開腹手術はもちろん、内視鏡外科医としてのスペシャリティーも求められる時代となっています。

 さらに、現在の消化管手術は、消化器外科手術の中でも特にハイテク機器を使いこなして行う領域に変貌しています。医学の知識だけでなく、機器にも精通する必要性があります。昔のような『まずは開腹手術を覚えてから』という考え方ではなく『まずは腹腔鏡下でよく見て微細な解剖を十分に理解し機器の特徴も十分に理解してから』という考え方にシフトする必要があります。確かに腹腔鏡下手術は、一定のレベルの鉗子操作ができなければとても術者になることはできません。しかし、きちんとした指導者のもとで効率的なトレーニングを行えば、だれでも優秀な内視鏡外科医になれると確信しています。

 我々、旭川医大消化管外科では、若手外科医に対するトレーニングの機会を十分に設けています。

 また、手術単独では根治できない症例に対しては術前化学療法や術前科学放射線療法などの集学的治療も積極的に行っており、手術以外の治療法に興味のある人でもスペシャリティーをもって活躍できる場もあります。

 当教室は、生まれたばかりの新しい教室です。若くて活気のある人材が必要です。消化管外科に興味のある人は、いつでも我々の門戸を叩いてください。

 一緒に頑張って新しい教室を作っていきましょう。

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