心理学研究室


研究紹介

 当研究室では、心理・行動のメカニズムについて、多角的に研究しています。たとえば、近赤外線分光法という装置を使うと、人間が様々な心理的活動を行っているときの大脳の血流量の変化をリアルタイムで見ることできます。これは、心理的活動の脳内メカニズムを解明する上で、とても役に立つ方法です。
 また、人間の行動を詳細に測定することで、心理的活動を、かなりの程度まで、解明することができます。たとえば、三次元位置センサーを使って、人の頭の動きを細かく測定すれば、その人がどの聴覚刺激を聞いているのかをリアルタイムで測定することができます。この技術を応用すれば、人間の心理的仮想現実感を作り出すこともできます。
 さらに、ひとりひとりの心理的な傾向の個人差を心理検査を使って測る方法も重要です。たとえば、生活習慣病になりやすい心理傾向が明らかになれば、その予防や治療の改善に大きく貢献するでしょう。
 具体的な研究の内容については、以下の項目をご覧下さい。

近赤外線分光法による注意障害の研究
心理的仮想現実感を実現する基礎技術の開発
報酬の価値割引に影響を及ぼす心理学的要因の解明