タイトルバナー
Vol.12 December 2025
 
旭川医科大学に関わるすべての皆様方に本学の活動状況を定期的にお知らせしたい、本学をもっと知っていただきたい、そんな思いで毎月1回ニュースレターを配信しています。
10月22日から始まったクラウドファンディングは12月19日をもって終了し、大変多くのご支援をいただきました。今月も「地域医療を守るため、ともに走ろう!ドクターカー更新プロジェクト」特集号を感謝を込めてお届けします!
 
Contents
・○○目線 「病院救急救命士目線」
・ニュース ◎今月はココに注目!
「クラウドファンディングの終了に寄せて」
・学長#ひとりごと
 
 
○○目線 パチクリ目のマーク
Vol.12は病院救急救命士目線
救急科 救急救命士 大滝 達也

― 地域とともに走り続けるドクターカー ―

本年4月から救急科において、救急救命士として勤務しております、大滝です。主な業務はドクターカー関連業務、救急外来での診療補助などです。また、旭川医大において救急救命士は私一人のみであり、救急救命士としての医療資格を唯一持つ者として日々業務にあたっています。

病院で勤務する救急救命士という存在は、まだ聞き慣れない方も多いかと思います。多くの方が思い浮かべる救急救命士の姿は、消防の救急車に乗車し、現場で活動している姿ではないでしょうか。しかし、令和3年の救急救命士法改正による活動範囲の拡大を契機に、全国的に病院内で勤務する救急救命士は増加傾向にあり、医師・看護師と連携しながら、救急医療をつなぐ役割が期待されています。

さて、今回のドクターカー更新を目的としたクラウドファンディングには、病院救急救命士という立場でプロジェクトに関わりました。旭川医大で生まれ、旭川の高校を卒業したという自身の背景もあり、これまでお世話になってきた多くの先輩方が経営されている企業を中心に、ご協力のお願いに回らせていただきました。企業を一社一社訪問する中で、「地域医療のためなら」、「いつか自分や家族がお世話になるかもしれないから」といった言葉を数多くいただき、道北・旭川という地域が持つ人のつながりの温かさを、あらためて実感しました。

第一目標である2,300万円の達成までは、とてもハラハラドキドキしながらも、ひたすら市内や近隣市町村の企業の皆さまを訪問しました。そのような中で、多くの方々にご理解とご協力をいただき、最終的には873名から総額56,844,000円のご支援をいただきました。

また、クラウドファンディング期間中には、病院総務係の皆さまと協力し、東神楽町にありますアルティモール様のご協力のもと、ドクターカーを知っていただくためのキッズ向けイベントを開催しました。想定をはるかに超える多くの方々にご来場いただき、地域の皆さまに直接ドクターカーを知っていただけたことは、私自身にとっても非常に貴重な経験となりました。

一方で、約10年にわたり運用してきたドクターカーであっても、その存在や役割が十分に知られていない現実にも直面しました。しかし今回のクラウドファンディングをきっかけに、多くの方々に知っていただき、期待の声を寄せていただけたことは大きな励みとなっています。

だからこそ、病院救急救命士として伝え続けたいことがあります。救急救命士のみで診療や治療を完結させることはできません。医師、看護師、そして病院とは所属の異なる消防の救急隊が、それぞれの専門性を生かし、一つのチームとして連携してこそ、救命医療は成り立ちます。その橋渡し役、いわば現場と病院、医療と消防をつなぐ「コマンダー」としての役割を担うことが、病院救急救命士の重要な役割の一つであると考えています。

最後に、クラウドファンディングにご協力くださった皆さまに、心より感謝申し上げます。皆さまからの温かいご支援により、本プロジェクトは大きな力を得ることができました。ぜひ、新しいドクターカーの活躍を楽しみにしていただければ幸いです。

 

◎今月はココに注目!
 
クラウドファンディングの終了に寄せて

旭川医科大学とREADYFOR株式会社が業務提携を開始した当初から、終始本学のプロジェクトをマネジメントいただいているREADYFOR株式会社FRコンサルティング部医療部門責任者の多田絵梨香様から、ドクターカー更新プロジェクトに対するコメントをいただきました。ぜひご一読ください。

 
成立
 

「地域医療を守るため、ともに走ろう ドクターカー更新プロジェクト」に5,600万円を超える多くのご支援が集まり、大成功のうちに終了いたしましたこと、心よりお祝い申し上げます。そして何より、プロジェクトを力強く推進された救急科の皆様、ご尽力くださった大学・大学病院関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。

READYFORでは現在、約90の大学様と提携しており、そのうち約半数が医学部を有する大学様です。これまで大学様とご一緒に、185件の医療分野のクラウドファンディングを実施してまいりました。今回の旭川医科大学様のプロジェクトは、北海道内の医療関連クラウドファンディングの中でも最高金額であり、全国の大学様が実施したプロジェクトの中でもTOP3に入る記録です。

これほど多くの温かいご支援が寄せられた背景には、同じ道内からのご支援の高まりを最大化することができた点があると拝察いたします。

また、貴学で以前実施されていたクラウドファンディングへご支援くださった方が今回もご支援くださっており、これまでの大学プロジェクトからの"バトン"が引き継がれたことが示されています。加えて、今回新たにご支援くださった方々からの多数の支援により、貴学に対する厚い信頼が改めて可視化された点も印象的でした。

道北・道東地域で活動されている企業・個人の方から多くの応援をいただき、さらにショッピングモールでドクターカーをご紹介するイベントを実施するなど、オンライン・オフライン双方で広報活動を重ねられたことが、これほどの支援の広がりにつながったものと考えております。

さらに、テレビ・新聞をはじめとするメディアへの協力依頼や、救急医学会総会などの機会を活用し、全国の救急医療に携わる方々への呼びかけを行われたことも、支援者層の拡大に大きく寄与したものと思います。一つひとつの地道で重要な取り組みの積み重ねが今回のご寄附につながっており、病院クラウドファンディングにおける広報活動のまさに模範となるような活動であったと感じております。

これらのご活動はご寄附につながっただけではなく、プロジェクトの合言葉である「地域医療を守るため、ともに走ろう!」を体現し、安心・安全の救急医療を次世代に残す、地域との新たなつながりにも結びついたのではないでしょうか。

地域全体で医療を支える重要性がより高まっていくなか、道北・道東地域において少子高齢化が進む地域特性や、地場企業の数が県庁所在地と比べて限られる等の制約がある中で、ここまでのご寄附が集まった本プロジェクトは、今後、他の大学・病院様からも大きく注目される成果であると考えております。そして、集まった金額以上に、本プロジェクトを通じて紡がれた多くの"ご縁"もまた、貴学にとってかけがえのないものとなりましたら幸甚でございます。

他方でクラウドファンディングの終了はゴールではなく、これからが本当のスタートだとも言われます。今回のご支援を力に、道北・道東を中心とする広大な医療圏の安心を守り続け、安全で確実な救急医療を未来へつなぐ取り組みを、貴学には今後も進めていただけるものと存じます。活動状況のご報告・ご共有を通じて、救急医療の現状や取り組みの成果を、ぜひ継続的に発信いただけますと幸いです。

私どもREADYFORは、今後も貴学および全国の大学様とともに、意義あるクラウドファンディングの実現に尽力してまいります。

READYFOR株式会社 多田 絵梨香

 
 
新聞・テレビで取り上げられました!
 
北海道新聞 12月9日
フリーペーパー ライナー 12月5日
NHKニュース 11月26日
びえい新聞 11月25日
北海道新聞 11月11日
北海道医療新聞 11月10日
北海民友新聞 11月5日
旭川ケーブルテレビ ポテト 11月3日
北海道新聞 10月29日
毎日新聞 10月28日
日本経済新聞 10月20日 ※会員限定記事(無料会員登録で読めます)
 
 
さらにたくさんの応援メッセージいただきました!
 
 
石坂寿浩さま
応援メッセージを見る
平田和久さま_道北飲料株式会社 代表取締役
応援メッセージを見る
杉村太蔵さま_旭川市平和通商店街振興組合理事長
応援メッセージを見る
 
 
明治安田生命保険相互会社旭川支社・旭川北営業所の皆さま
応援メッセージを見る
田中綾様
応援メッセージを見る
ステッカー
 
 
病院にお礼のポスターを掲示中です
 
たくさんいただいた応援コメントの一部を紹介させていただいています。病院にお越しの際はご覧いただけましたら幸いです。
 
お礼のポスター
 
本学クラウドファンディングは税法上の優遇措置の対象です
 
ドクターカー更新プロジェクトの寄附金受領証明書は12月24日付けで発行し、1月末頃にお届けいたします。
令和7年の確定申告にお使いいただけます。到着まで今しばらくお待ちくださいますようお願いいたします。
 
 
イベント情報
 
◎その他、旭川医科大学、旭川医科大学病院では地域の皆さん、患者の皆さんに向けてさまざまな講演やセミナー等を行っています。
大学ホームページ または 病院ホームページ をチェックしてみてください。
 
イベント情報のスクショ
最新の医療情報、イベント、採用情報などを随時発信しています。ぜひフォローして、病院の「今」をチェックしてください!
Instagram・X(旧Twitter)・YouTube・ LINE公式
 
 
○学長#ひとりごと○
ドクターカー更新のクラウドファンディングが終了しました。セカンドゴールを優に越えるご支援をいただき、理想とするドクターカーの購入と維持が可能になりました。本当にありがとうございます。市民の皆様と本学の絆を感じ、私にとって大学を運営することの意味を再確認する大切な機会となりました。 絆
▲病院内に設置したプロジェクトへのメッセージボード
 
 
◇旭川医科大学の広報誌たち◇
●大学概要  ●旭川医科大学研究フォーラム
●大学広報誌「かぐらおか」Web版  ●病院広報誌「病院ニュース」
 こちらからご覧ください。
 
 
◆本学の活動にご支援・ご参加いただいた方々へ◆
日頃から本学の活動にご支援・ご協力をいただき誠にありがとうございます。
クラウドファンディングへのご支援や本学公開講座等の申込時に、本学からのご案内の受け取りを希望しご登録いただいた方々へ、ニュースレターをお届けしています。今後もニュースレターのほか基金の活動や各種講演会等のご案内もお届けしていく予定です。
本メールにお心当たりのない方は、大変お手数ではございますが、下記の「ニュースレターの配信停止はこちら」から配信停止をお願いいたします。
 
 
発行・問合せ先
旭川医科大学ニュースレター
発行:旭川医科大学
お問合せ:kouhou@asahikawa-med.ac.jp(総務課広報・社会連携係)
※ニュースレターに関することのお問合せ窓口です。その他のお問合せはこちらをご覧ください。
〒078-8510 北海道旭川市緑が丘東2条1丁目1番1号
一部のメールソフトでレイアウトが崩れる可能性があります。ご了承ください。
ニュースレターの一部または全部を無断転載することは禁止されています
Copyright (c) Asahikawa Medical University. All rights reserved