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救急医学講座講師の中嶋です。ドクターカー更新クラウドファンディングの実施責任者を務めさせていただいております。
本プロジェクトは、本年6月頃から準備を開始し、学内での調整とREADYFOR社との事前準備を経て、10月22日に公開いたしました。導入から11年が経過し、老朽化が進むドクターカーを更新することが目的です。スローガンは「地域医療を守るため、ともに走ろう!」です。
公開直前には、西川学長、東病院長、岡田教授とともに記者会見の機会をいただきました。公開後も多くの皆さまのご協力のもと、大学を挙げてプロジェクト成功に向けて取り組んでおります。公開から1か月が経過し、執筆時点で支援者は300名を超え、支援の輪が確かな広がりを持って育っていることを実感しています。
本プロジェクトを学内外へ発信し、一般市民の皆さまにも広くお伝えする過程で、我々医療者が抱く救急医療の認識と、社会の受け止め方との間に大きなギャップがあることを学ばせていただきました。特に「そもそもドクターカーは何か、救急車との違いは」という意見が多く、医師が現場に出向いて病院前救急診療体制を行うドクターカーが、この地域で10年前から継続されていたことについてはほとんど知られていない状況でした。
しかし、テレビ、新聞、ラジオなど各種メディアで取り上げていただくとともに、市民の皆さま、企業の皆さまと直接お話しする機会を重ねるなかで、少しずつ本プロジェクトの意義が共有され、温かいメッセージも数多く頂戴するようになりました。旭川市役所や市内商業施設の皆さまにもご協力いただき、「大学の取り組み」を超えて「地域の取り組み」として応援していただいていることを強く感じています。
ドクターカー更新プロジェクトが成功した暁には、地域に根ざした救急医療提供体制をさらに発展させ、その価値をわかりやすく発信することで、地域住民の皆さまから大切にしていただける旭川医科大学病院救命救急センターを目指してまいります。引き続き、皆さまのご理解とご支援を賜れますと幸いです。
「地域医療を守るため、ともに走ろう!」
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