教授あいさつ

大田 哲生
Tetsuo OTA
旭川医科大学病院
リハビリテーション科
教授
旭川医科大学病院にリハビリテーション科を開設いただき、その教授として着任したのが2011年の6月でした。その後、道北・道東におけるリハビリテーション医療の発展を目指し、まずは旭川およびその近辺でリハビリテーション医療を実践しております。
リハビリテーション医療は患者さんのQOLを高めるために障害の予防・改善を図ることを目指します。多くの場合、運動障害を認める患者さんに運動負荷を与えることで筋力低下などの症状改善を図りますが、運動負荷に耐えうる身体能力があるか否かを見極めることはリハビリテーション科の医師にとって非常に重要な役目となります。骨関節系や呼吸循環器系の合併症や栄養状態などの身体状況を把握するのみならず、患者さんの不安や期待、モチベーションなどの精神状態についても敏感に感じ取ることが必要です。さらに患者さんの家族関係や家屋状況などについても詳しく聞き取り、より良い生活ができるようにリハビリテーションチームのメンバーとともに援助します。ほかの医療とは異なる観点からも患者さんに関わりをもつため、より人と人との関わりが強い医療分野の一つだと思います。病気をみる医師ではなく人をみる医師が求められているご時世、リハビリテーション医療をさらに発展させ、道北・道東でともにリハビリテーション医療を展開していける仲間を求めています。
リハビリテーション工学との連携による新しい治療方法の開発や、ボツリヌス療法、装具療法なども積極的に行っており、これらの研究を一緒に行える仲間も大歓迎です。
道北・道東におけるリハビリテーション医療を一緒に支えてみませんか。
略歴
平成元年 | 慶應義塾大学医学部卒業 慶應義塾大学医学部 |
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平成8年5月 | 東京都リハビリテーション病院 |
平成9年10月 | 東京都リハビリテーション病院 |
平成11年5月 | 米国ペンシルバニア州立大学 |
平成12年5月 | 慶應義塾大学病院 |
平成13年5月 | 慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター リハビリテーション科 |
平成15年10月 | 慶應義塾大学 専任講師 |
平成20年8月 | 慶應義塾大学 准教授 慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター リハビリテーション科 診察部長 |
平成23年6月 | 旭川医科大学病院 |
所属学会
- 日本リハビリテーション医学会
専門医・ 指導責任者・ 認定臨床医・ 代議員 - 日本脳卒中学会 専門医
- 日本臨床神経生理学会 専門医
- 日本摂食・嚥下リハビリテーション
学会 認定士 - 日本運動療法学会 理事
- バイオメカニズム学会 評議員
- 日本義肢装具学会 正会員
- 日本ボツリヌス治療学会 代議員
- 日本脊髄障害医学会
- 日本神経科学学会
- 日本嚥下医学会
- 日本遠隔医療学会
- 日本ニューロリハビリテーション学会 評議員