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「期待されるスペシャリスト〜自分の未来を描こう〜」
           知っていますか?輝くナース〜Part[〜

終了報告

2019年11月26日

 
 11月26日(火)、輝くナースシリーズ8回目のセミナーを開催しました。
テーマは『期待されるスペシャリスト〜未来の自分を描こう〜』とし、ランチョン形式で行い、参加者は44人(看護師6人、看護教員4人、看護学生32人、その他2人)でした。
講師は、DMAT(災害医療派遣チーム)・フライトナースとして活躍する救命救急センター看護師の岡本真紀代さん、集中ケア認定看護師・ICU副看護師長、そして看護師特定行為研修修了者(特定看護師)である上北真理さんにお願いしました。
ここ数年、毎年のように地震や豪雨災害が発生し、DMATやドクターヘリなど災害医療の重要性と災害看護への期待が高まっています。また、特定看護師については、まだ新しい分野でありH27年に研修制度が法制化され、医師の包括的な指示(手順書)のもと一定の医療行為が実施できる特定看護師が誕生しました。今後、ますます臨床や在宅などの領域での役割拡大が期待されています。
 岡本さんからは、DMAT・フライトナースの活動の紹介があり、ヘリコプターの要請出動から現場到着までに、限られた情報をもとにあらゆることを予測しながらの業務であることなど、緊迫した状況が伝わってきました。また、DMAT・フライトナースを目指すために必要な事についてもお話しいただき、救命できない現場に直面することもあり、自分自身の心のコントロール、モチベーションの維持が大切と話されました。
 上北さんからは、最初に特定行為研修の概要についての説明があり、特定看護師を目指した動機と迷いについて話されました。迷いとしては「ミニドクター化することへの懸念」があったこと、しかし、「看護を基盤に、さらに医学的知識・技術を強化する」という目的を明確に持ち研修受講を決断したことが話されました。現在、21の特定行為区分のうち呼吸・循環に関する6区分を実施しているとのことでした。また、実践で大切にしていることとして「自分の限界や実践力を見極め、できない判断をできるようにすること」と話されたことが印象的でした。
 アンケートの結果からも、参加いただいたみなさんには、新しい分野でキャリアを切り開き活躍している看護師の存在とその活動内容について知っていただく機会になったのではないかと思います。

        (看護職キャリア支援職場適応支援担当 菊地 美登里)

  
              
   セミナーの様子