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キッズサマースクール

終了報告

2011年7月25〜27日

平成23年7月25〜27日の日程で、夏休みキッズスクールを開催しました。

第1日目の午前は、特別授業と職場見学を兼ね、救急救命センター山尾 学看護師が講師となり、「防災について」をお話し下さいました。山尾さんは、東日本大震災でいち早く現地に赴き被災者の看護にあたった方で、その時の体験を低学年にも分かりやすく伝えていただきました。「地震が起こったらどうする?」の質問に「避難場所へ逃げる」「机の下に隠れる」「(津波がきたら)高い所に行く」等、子ども達は学んだことを次々と答えていました。ボランティア学生と子ども4〜5名で家族を作り、避難先の体育館生活を疑似体験し、狭い空間の中で足を伸ばして寝ることができるか、出来ない場合はどうしたらいいか等を話し合いました。授業の後は、ドクターヘリを見学しました。偶然に患者さんの搬送があり、緊張した空気が流れる中、子ども達はじっとその様子を見守っていました。実際に医師や看護師が使用するヘリの座席に座らせてもらい、「狭いね」「座りにくいね」「機械がいっぱい」等の感想を話してくれました。また、旭川赤十字病院事務の方からドクターヘリについて詳しく説明していただきました。子ども達は勿論、学生さんにとっても貴重な体験となりました。午後は、東光にある旭川市総合防災センターへ行き、119番通報を受けている消防防災指令センターや災害時に浴槽としても使用できる消防団水防倉庫を見学しました。日頃から準備しておくとよい非常持出し品についても、学ぶことが出来ました。消防車や救急車の中を見て、防火服を着て写真撮影もさせていただきました。

    

2日目はバスで神居町の山中果樹園へサクランボ狩りに行きました。大きく実った甘〜いサクランボに子どもも大人も大喜びで、口いっぱいに頬張り、お腹が満たされると種飛ばしをして遊んでいました。天候にも恵まれ、自然の中で自ら収穫し食べる体験に満足そうな様子でした。午後に行った思い出に残ったことを絵で描く体験画描きでは、ドクターヘリやサクランボ狩りが印象深かった様でした。

    

3日目は神居町の体験学習館で木工工作を行いました。自分で選んだ好きな形の木片を自由に組み合わせ、個性豊かなペン立てが出来上がりました。「夏休みの自由工作にする」と、真剣に取り組んでいる子もいました。工作のあとはわくわくエッグで思いっきり遊びました。午後からの学生による「ぬいぐるみ病院プロジェクト」では、「けいちゃんの1日」と題して、1日目で学んだ避難先の生活を演じてくれました。「配給されたおにぎりの具材が嫌いな物の時はどうしたらいい?」「1日ずっと動かなくてもいい?」等の具体的な問いかけや、実際に段ボールや新聞紙を使って、自分たちのスペース確保や寝床作りをし、避難所には何が必要かをグループで話し合うことで、子ども達にはとてもわかりやすかったと思います。「電気が使えない」「避難の時は急いでいるからおもちゃを持って行くことは出来ない」等の意見が出ていました。
今回は『防災』をテーマに、良く遊び良く学んだ3日間でした暑いうえに屋外活動も多かったので、学生ボランティアをはじめ、お手伝いいただいた方々は大変だったと思います。本当にありがとうございました。最後に、ご協力頂きましたすべての方々に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。