医療概論V「ワークライフバランスを考えよう」
終了報告
2024年9月2日
対象:医学科3年生


教育センター
野津教授

耳鼻咽喉科
大原講師

小児科
石羽澤助教

谷野センター長
2024年9月2日、医学科3年生を対象にワークライフバランスを考える講義および実習を行いました。教育センターの野津教授よりご挨拶をいただいた後、二輪草センターの説明とワークライフバランスに関する講義を行いました。その後、学生たちはグループに分かれ、2つの想定ケースに基づいてキャリアプランや問題点を議論しました。その後、manaba上でグループ討論を実施し、さまざまな問題にどのように対処すべきか、また、自分やパートナーのキャリアをどのように考えるかについて学びました。さらに、育児や親の介護といった家族の状況が人生設計に与える影響についても理解を深めてもらいました。
「先輩医師のワークライフ体験談」では、耳鼻咽喉科の大原賢三先生がご自身の家事・育児への関わりについてお話しされ、分業することで外科医である奥様が通常通りの仕事を続けられていることを紹介されました。また、小児科の石羽澤映美先生は、子育てと仕事の両立についてご自身の経験を共有してくださいました。当時の教授から、小児科医としてのキャリアに子育てが役立つことを認められ、妊娠や出産を後押ししてもらったとのことでした。さらに、お二人の先生からは留学や大学院進学に関するお話もあり、ポストアンケートでは留学や大学院進学に対して前向きな意見が多数寄せられました。
アンケートには、「育児や出産を通じて得られるものが多いことがわかった」「両立の方法が多様にあることも理解できた」「忙しい中でも先生方が子育てや私生活を楽しんでいる姿に希望が持てた気がする」といった意見が見られました。また、「将来、周囲の人々が出産や子育てで職場を離れることがあれば、快く送り出したい」「復帰しやすい環境づくりに協力したい」との考えも示されました。さらに、「自分のライフプランを見直すことができ、今後の医師としての働き方をより具体的に考えることができた」「医師になることへのモチベーションが高まった」との声もありました。学生たちが、そう遠くない未来について具体的にキャリアプランを立てることの重要性を認識した意見が多数見られました。
今回のタスクフォースとして、小児科の石羽澤先生、教育センターの井上先生、耳鼻咽喉科の大原先生、緩和ケア科の小野寺先生、教育センターの佐藤先生、眼科の西川先生、遺伝子診療科の蒔田先生にご協力いただきました。お忙しい中ご尽力いただいたことに深く感謝申し上げます。
授業の様子