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       医学科1年 初年次セミナー

実施報告

2026年4月13日(月)
対象:医学科1年生

 昨年度より、新入生を対象とした初年次セミナーにおいて、1コマの授業を担当しております。本授業は、医学教育学会で体験した「キャリアヒストリー法」のワークショップをもとに構成したものです。
ワークショップでは、これまでの人生と将来を横軸、各時点での幸福度を縦軸として、転機となった出来事や大きな影響を受けた経験を記入し、「キャリア年表」を作成します。その後、グループ内で互いのキャリアヒストリーを共有し、自身の価値観や人生観を客観的に見つめ直す機会としています。
授業前半の30分では、「生涯キャリア」「キャリアアンカー」「キャリアヒストリー」といった基本概念およびキャリア年表の作成方法について講義を行いました。後半では、実際に学生自身がキャリア年表を作成し、2人1組となって互いの年表をもとに対話を行ってもらいました。約20分間にわたり、教室内では活発な語り合いが行われ、学生同士が互いの経験や価値観に関心を寄せながら交流する姿がみられました。
本授業を通して、学生がこれまでの人生を振り返り、「自分は何に価値を置いているのか」を考える契機になったのではないかと感じています。また、互いのキャリアヒストリーを共有することで、自己理解を深めるとともに他者理解にもつながり、入学直後の自己紹介や関係構築の一助としても有意義な時間になったと考えています。
さらに、「キャリア年表」は定期的に見直すことで、「現在の自分がどの地点にいるのか」「今後どのような人生やキャリアを歩みたいのか」を再確認するためのツールとしても活用できると考えられます。講義を担当する中で、同一内容の授業であっても学生ごとに多様な反応や語りがみられたことは非常に興味深く、教育的意義を実感しました。
今後も本授業を継続し、学生一人ひとりが「医師としてどのような人生を歩みたいか」を主体的に考える機会を提供していきたいと考えています。


                   二輪草副センター長 菅野 恭子