ホーム > キャリア支援部門>キャリア教育>第19回医学生・研修医の集い
旭川市医師会(担当:女性医師部会)・北海道医師会主催

「医学生・研修医の集い」

終了報告

2023年12月1日(金)午後6時30分


旭川市医師会
会長 滝山先生


吉田 愛澄先生


武田 紗季先生


牧野 雄一先生


長谷部 千登美先生

 令和5年12月1日に医学生・研修生・女性医師の集いが開催されました。毎年旭川医師会主催で行われていますが、今年度は久しぶりの対面での開催となりました。「研修医生活ってどんなもの?」をテーマにお二人の研修中の先生方と卒後臨床研修センターセンター長の牧野雄一先生にお話し頂きました。まずはじめは、旭川医大初期研修医の吉田愛澄先生にご講演頂きました。苦手意識のあった救急外来を経験したいため旭川赤十字病院をたすきがけで選択されました。職場が変わることによって大変な点もありましたが環境が変わることでやる気がでたり、違う視点での考え方が身についたりした点、知り合いの同期・後輩が増える、違う種類のカルテの使い方を覚える点が良かったそうです。大学での研修の良さとして、慣れた環境で仕事ができるためストレスが少ないことや同期の数が多いので集まって勉強になったそうです。あらゆる科がそろっているので、大学内だけで研修が完結でき、医局の雰囲気もみれることを挙げられていました。最後に病院は一長一短でその病院でどのように研修するかが大事とのことでした。学生時代には長期休暇でしかできないことを今のうちにしておく事、自分の心身が一番大事であることの大切さを強調されていました。お二人目は旭川赤十字病院で研修中の武田紗季先生にお話し頂きました。研修病院の選び方と実際に働いてみてのお話しをして頂きました。赤十字病院では救急疾患をしっかり学べる点が良かったそうです。働く前は研修における不安な点として体力、仕事とプライベートの両立、人間関係を挙げられていました。当直は月5〜7回程度との事ですが翌日の業務は免除されることや日常業務についても相談し調整することが可能だったそうです。プライベートでは仕事に追われることはなく自己研鑽の時間はあるそうです。家事や趣味の時間を確保できるとのことでした。人間関係については日ごろから基本的な挨拶や雑談などのコミュニケーションをとるようにしていたそうです。研修先として完璧なところはない。自分のやる気次第であるとお話しされていました。牧野雄一先生からは臨床研修管理者からと題してご自身の体験談を交えてお話下さりました。臨床研修に王道も近道もないこと、基本理念を噛み締める事、各自の目標達成向けて、自分のペースと方法で研修に臨むことが重要であることをお話しされました。卒後臨床研修センターはあらゆるサポートをする準備があるので安心して研修してほしいとのことでした。進路は自分が本当にやりたいことを選択すること、ルール、マナーを守って研修すること、プライベートの充実も大切であること、若いころの豊かな感性で勉強できるのは今しかないという気持ちで研修してほしいとのことでした。またチーム医療の実践の重要性、社会における医療の実践についてもお話しされていました。最後に旭川市医師会女性医師部会部会長長谷部千登美先生から医師会の活動についてご紹介がありました。医師会を持つことは医療を取り巻く諸問題について現場の意見を伝える意味で重要であること、入る事の様々なメリットについて解説頂きました。その後は参加した学生と先生方との質疑応答がありました。現場で働く先生方と疑問や不安を率直に話せる良い機会だったのではないかと思います。主催頂きました旭川市医師会および北海道医師会にこの場を借りてお礼を申し上げます。またお忙しい中ご講演頂きました先生方にも深謝致します。

                  二輪草センター助教 菅野 恭子

             
           山本センター長    講演会の様子