ホーム > キャリア支援部門>キャリア教育>第17回医学生・研修医・女性医師の集い
旭川市医師会(担当:女性医師部会)・北海道医師会主催

「医学生・研修医・女性医師の集い」

終了報告

2021年11月29日(月)午後6時00分(Zoom開催)


女性医師部会
部会長 長谷部先生


旭川赤十字病院
石川先生


旭川医科大学
宮原先生

 令和3年11月29日に医学生・研修生・女性医師の集いが開催されました。毎年旭川医師会主催で行われていた集いが、昨年度はコロナのため中止しましたが、今年度はZoomを用いてリモートでの開催となりました。「研修医生活ってどんなもの?」をテーマにお二人の先生方にお話し頂きました。まずはじめは、旭川赤十字病院初期研修医の石川楓先生にご講演頂きました。旭川赤十字病院は救急研修が充実しており、当直は1年目ウォークイン、2年目からは救急車で搬送された患者さんの診察にあたるそうです。希望者はドクターヘリに搭乗することもあるそうです。研修医の指導体制は担当制になっており、担当患者さんの検査、処方は自分で行います。相談しやすい上級医がいるので相談しながら診療にあたることができるため安心とのことでした。専攻科の選択で悩まれたそうですが、学生時代から志望していた小児科の他、実際働き始めると神経内科と皮膚科にも興味がでてきたそうです。悩んだ末、最終的に北海道大学の神経内科への入局を決められました。最後は自分の今後やりたいことを長期的にみて決めたそうです。ワークライフバランスのイメージとして仕事と家庭のどちらか2択を選ぶもの、人生の転機に考えるもの、一度決めるとある程度の期間かわらないものと考えていたそうですが、今回の講演を機にご自分で調べ、仕事と家庭の両方が充実するための調和をとれるバランスを探すもの、いつでもその時に応じたバランスを選択し直せるものであることがわかったそうです。現在は仕事も家庭も充実させていきたいと考えているとのことでした。次にお話し頂きました旭川医大後期研修医の宮原樹里先生にはご自身の研修医生活についてお話し頂きました。旭川医大で初期研修後、富良野協会病院整形外科で2年間勤務された後、現在大学で後期研修中です。AO入試で入学し地域枠という制約があったため、学生時代のうちに整形外科に入局を決めていたそうです。科が決まっていたこともあり6年生秋のぎりぎりまでバスケットボールをしていたそうです。大学での研修の良さについてお話していただく中で、守られている点と仕事帰りにバスケットボールができた点を挙げられていました。選択科は専攻科に必要になりそうな科を選択したそうです。1年目の振り返りとして救急科を最初にとったのがきつかったこと、選択科を感覚で決めたこと、休みの日は遊び倒したことをお話しされました。2年目は色々と手技が学べると考え、再度春に救急科を選択したのが正解だったそうです。その後は地域研修を経て専攻科である整形外科を選択されたそうです。研修中にいちばん大切なこととして2年間の研修中に身体的・精神的ともに健康に初期研修を修了することを最重要事項として強調されていました。その後は参加した学生と先生方が2グループに分かれて、ブレイクアウトルームでディスカッションをしました。期の近い先生と様々な疑問や不安を率直に話せる良い機会だったのではないかと思います。リモートでの開催でしたが、多くの学生さんに参加頂きました。最後になりましたが、主催頂きました旭川市医師会および北海道医師会にこの場を借りてお礼を申し上げます。またお忙しい中ご講演頂きました先生方にも深謝致します。

                  二輪草センター助教 菅野 恭子


        
講演会の様子