令和3年度
  「地域を紡ぐかんかんセミナー
            第1回OPENINGセミナー」

終了報告

令和3年8月5日(木)

 2021年8月5日(木)第1回「地域を紡ぐかんかんセミナー」を開催しました。本セミナーは、看護職キャリア支援センターと二輪草センターの共催事業として実施しました。コロナ禍で地域と大学病院の看護職同士がつながる機会を提供するためにオンライン開催としました。
道北、道東、空知、上川など様々な地域から訪問看護師18名、大学病院の看護師10名の計28名に参加いただきました。
 セミナーの内容は以下です。
報告「訪問看護事業所の連携に関するニーズの実態」
ミニレクチャー「在宅での感染対策のポイント」
 講師:旭川医科大学病院感染管理認定看護師 石上香
リレートーク「新型コロナ禍での看護を語る」
 ミニレクチャーの内容を一部ご紹介します。
・COVID-19の基礎知識として、発症2日前から感染力がある非常に厄介なウイルスである
・感染対策のポイントは①持ち込まない、②持ち出さない、③広めないの3点である
・個人防護具は、着用時だけではなく外す時に自分と周りを汚染しないことがポイントである
・コロナは目・鼻・口が感染の入口となるため、飛沫防止、ソーシャルディスタンスが有効である
 リレートークでは、コロナ禍における看護の現状と課題を情報交換しました。コロナ禍では在宅での受入れ体制が整わないまま退院になる、あるいは家族が在宅療養を希望されても、訪問系の事業所やサービスがストップして受け皿がないなどの問題を抱えています。一方、ICTを活用して稚内と旭川をつなぎ、退院支援をした事例の報告等もあり、地域の看護職の皆さんの尽力も伝えていただきました。
 受講者の感想として「基本的な感染対策を再認識し、認知症患者さんの感染対策や他の事業所の感染対策も参考になった」、「ICTを用いた退院前カンファレンス、患者・家族との面談等を進めていきたい」、「病院側の苦労を知ることができ、訪問看護師からも情報提供していきたい」といった内容がありました。また、参加者の9割以上が「オンライン研修は参加しやすい」、6割以上が「移動がなく効率的」と回答していました。
全体を通して、本研修は地域・在宅および病院側のニーズを情報交換し、顔の見える関係性の利点およびICTを利用した連携方法の必要性を認識する機会になりました。

            看護職キャリア支援 職場適応担当 平塚 志保

 

   
  研修会の様子