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テーマ「先輩医師の研修の様子をお聞きしよう!」

終了報告

2022年7月4日〜7月22日(学内限定Web公開)

 
荒町 優香里先生

林 美貴先生 

石K 達也先生 

藤保 洋祐先生 

 第14回合同入局・地域枠説明会は、2022年7月4日(月)〜7月22日(金)の学内限定web公開にて卒後臨床研修センターと二輪草センター主催、旭川医科大学医学部医学科同窓会共催のもと開催されました。研修医の先生方のご発表の第一部、各講座・診療科の動画プレゼンの第二部、さらに研修医が選ぶ優れた指導医の表彰を行いました。

≪第一部≫
「先輩医師の研修の様子をお聞きしよう!」とのテーマで、4名の先生方にご講演いただきました。
市立旭川病院2年次研修医の荒町優香里先生は、研修プログラムと研修医の日常のご紹介のあと、市立旭川病院の制度をご紹介いただきました。「Procedures on call制度」は研修医が自分のやりたい手技、どの程度経験があるのか、どのレベルまでできるようになりたいかを毎月Googleアンケ―トで回答し、各科その手技がある場合は、たとえ他科ローテーション中であったとしても経験させてもらえる制度です。「メンター制度」は研修医のキャリアプランや日常生活の悩み相談に乗り、研修医がより快適に過ごせるよう指導医が支援するシステムです。研修医がメンターを依頼したい先生を選択でき、年間を通じてサポートいただける安心感があるそうです。
旭川厚生病院2年次研修医の林美貴先生は、進む診療科がまだ決まっていないため、志望科を中心に様々な診療科を選択できる旭川厚生病院を選択なさったことをお話しくださいました。二次救急日当直当番は上級医がついてくれる中で、1年次2年次研修医がペアとなり、自分たちで受入検討、問診、身体診察、検査、そして方針決定を行うため、考えて動くトレーニングになっているとのことです。また、病院での一日のスケジュールの具体例と、研修医勉強会、院外での生活もご紹介くださいました。
旭川赤十字病院消化器内科の石黒達也先生は、急性期疾患を多く診療でき、上級医のサポートが手厚いなどの理由で同院を初期研修病院として選択したこと、消化器内科の専攻と入局を決めた理由、3年目も同院で専攻医として勤務されていることをお話しくださいました。同院での研修の特徴としては、研修診療科の横断的な連携体制、指導医が前研修分野に配置されていること、2年間を通じての救急研修、希望者はドクターヘリ同乗研修が挙げられるそうです。また、OJT(Off the job training)というレクチャーやサポートが充実しているそうです。
旭川医科大学病院循環器内科の藤保洋祐先生は、1年目旭川医大病院、2年目富良野協会病院でのたすきがけ研修で感じた、各々の研修病院のメリットデメリットについてお話しいただきました。1年目ローテーションは、興味のあった分野と2年目の研修先に内科を中心に選択したとのことでした。2年目後半は内科専門医取得に向けて内科全般を広く勉強し、JMECC、BSL、ACLSの資格は初期研修2年間の間に取得したそうです。さらに、一通りの科をローテし終えてから志望科を決めたご自身の経験をお話しいただき、スタートが遅かったことで焦りを感じることもあるそうですが、今後何十年と仕事をしていくことを考えると大したロスではないかもしれず、色々ローテした分覚悟を持って志望科を決めることができたこと、自分の考えを大切に、後悔のない決断をして欲しいと後輩の皆さんにメッセージをいただきました。
ディスカッションでは手技の経験、オンライン臨床教育評価システム(EPOC2)、専攻科の選択などが話題となりました。各病院でよりよい研修となるようご対応いただいており、各々の病院にて研修の特色があること、4名の先生方の熱心な充実した研修内容が感じられる時間でした。山本センター長からは、進路選択の結果がもしも合わなかった場合はいつでも母校を頼って第2、第3の道に進めることを心に留めて、気持ちを楽に選択を行って欲しいと、心強いお言葉をいただきました。

             
           医学部医学科同窓会長
            山本 明美教授
    
 卒後臨床研修センター長
   牧野 雄一教授

≪第二部≫
各講座や診療科でのプレゼンテーションは、一昨年まではポスター発表にて開催しておりましたが、昨年よりwebでのプレゼンテーションといたしました。動画総再生数は1841件であり、ご視聴くださいました皆様に感謝いたします。プレゼン動画はいずれも力作で、今年は昨年より一段とレベルの高いwebでのプレゼンテーションとなりましたが、投票によりベストプレゼン賞は産婦人科学講座、ベストインプレッション賞は脳神経外科学講座、ベストインパクト賞は形成外科が受賞なさいました。
旭川医科大学医学部医学科同窓会から副賞と、参加した講座や診療科への参加賞をいただきました。さらには投票してくださった学生さんの中から抽選で1名、参加賞をお届けします。授賞式の様子は8月25日〜9月1日まで公開しています。

                 
      ベストプレゼン賞  ベストインプレッション賞  ベストインパクト賞
       産婦人科学講座     脳神経外科学講座      形成外科


               
           
                  授賞式の様子 

   
≪研修医が選ぶ優れた指導医表彰≫
2021年度の優れた指導医として、救急科の黒嶋健起先生が選ばれました。黒嶋先生は3年連続の表彰であり、日常の熱心かつ丁寧なご指導に敬意を表します。
            
               授賞式の様子
         
≪おわりに≫
Covid-19感染が収束しない中、学生・研修医の皆様に少しでも情報をお届けしたいとの思いで開催させていただいております。不行き届きの点が多々あったと存じますが、皆様からのご意見を来年以降の説明会に活かしていきたいと思います。お忙しい中ご発表くださった4名の先生方、診療・教育・研究でご多忙な中、動画作成・提出をいただきました担当の先生方、視聴くださいました学生・研修医の皆様に感謝いたします。


               二輪草センター副センター長 赤坂 和美